重要文化財指定へ 近代美術館鎌倉館本館

 神奈川県教育委員会は19日、旧県立近代美術館鎌倉館(鎌倉市雪ノ下)の本館について、学識者で構成する県文化財保護審議会から「県の指定重要文化財(重文)に指定することが適当」と答申を受けたと発表した。11月の県教育委員会で指定が決まれば、戦後の建造物としては初の指定となる。

 答申は18日付。本館について、近代建築の巨匠ル・コルビュジエに師事した故・坂倉準三の代表的作品で「戦後日本のモダニズム建築のモデルとして高い価値を持つ」と評価。さらに、国内初の公立近代美術館として「高い歴史的価値を持つ」と評した。

 鎌倉館は今年3月に閉館した。1951年に建てられた本館棟は鶴岡八幡宮が譲り受ける予定だが、耐震補強工事の費用負担が課題となっている。県重文に指定されれば、補修や防災対策費などの3分の1以内を県の補助金で賄うことができる。

 県教委によると、鶴岡八幡宮は「宗教活動の中で文化的な施設として社会貢献を行っていく施設にしたい」との意向を示している。本館以外の2棟(新館棟、学芸員棟)は現在、取り壊し工事を行っている。