シーンで選ぶクレジットカード活用術 (55) Amazon.co.jpでの利用に強いカード(前編)

シーンで選ぶクレジットカード活用術 (55) Amazon.co.jpでの利用に強いカード(前編)

画像提供:マイナビニュース

Amazon.co.jp(以下、アマゾン)で利用すると高還元を得られるクレジットカードは以前(第4回、第7回)にも紹介した。それから2年が経ち、当時筆頭で紹介した「Reader's Card」が新規募集停止になるなど、状況も変化しているので改めてまとめ直したいと思う。

○カギを握るのはポイントモール

カードの紹介の前に、まず把握しておきたいのがポイントモールについて。詳しくは第4回の記事を参照してほしいが、アマゾン利用時の還元率は、どのカードで支払うか、どのポイントモールを経由するか、この2つで差がつくことになる。ただし、ポイントモールは特定のカードを保有していないと使えないものもあるため、セットで考えることが大切だ。

現在、保有するカードに関係なく利用でき、かつアマゾンがポイント付与対象となっているポイントモールは、JALのマイルが貯まる「JALマイレージモール」のみ。同モールを経由してアマゾンで買物をすると、送料や消費税などを除く商品本体の購入金額200円につき1マイルが貯まる。

また、「ハピタス」と「ECナビ」はポイント付与としては対象外だが、会員ランクのアップに関わる買物回数の判定では対象となる。Tポイントが貯まる「Tモール」は、アマゾン内の「服&ファッション小物」のカテゴリのみポイント付与対象で、商品本体の購入金額200円につき3ポイント。

つまり、4つのポイントモールすべてを利用しているのであれば、基本は「JALマイレージモール」を使い、「服&ファッション小物」のカテゴリでは「Tモール」、税抜200円未満の買物では「ハピタス」または「ECナビ」という使い分けが考えられる。これを頭に入れたうえで、使用するカードとポイントモールの組み合わせを考えるといいだろう。

○Amazon Mastercard

まず筆頭候補となるのがアマゾン公式カードである「Amazon Mastercard」。「クラシック」と「ゴールド」の2種類があり、どちらも通常は毎月のショッピング利用額に対して1%のAmazonポイントが貯まる。アマゾンでの買物に利用した場合は、「クラシック」は1.5%、「クラシック」でAmazonプライムに加入または無料体験中の場合は2%、「ゴールド」は2.5%にポイント還元率がアップ。前述した「JALマイレージモール」を経由して買物をすれば、さらに0.5%分のマイルを貯めることもできる。

「クラシック」は通常年会費1,350円だが、初年度は無料で、年に1回でも利用すれば次年度も無料。「ゴールド」の通常年会費は1万800円だが、申込時にマイ・ペイすリボを支払い方法に選択すれば、初年度は半額の5,400円。マイ・ペイすリボに登録があり、年に1回でも利用すれば次年度も半額で、さらにWEB明細に登録して年6回以上の明細発行があれば、次年度年会費から1,080円の割引が受けられるため、2年目以降は4,320円まで年会費を下げることができる。

さらに「ゴールド」会員は、通常年会費3,900円のAmazonプライムのサービスを追加の負担なく利用可能。これまで有料でAmazonプライムを使っていた人からすれば、カード年会費は実質420円となるうえに、国内28空港のラウンジ利用や、最高5,000万円補償の旅行傷害保険など、ゴールドカードの特典も受けられる。非常にコストパフォーマンスにすぐれた1枚だ。

○Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD

アマゾン以外でもネットショッピングが多い人には、「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」も有力候補。通常は月合計100円の利用につき1オリコポイントが貯まるカードで、還元率は1%。カード会社が運営する「オリコモール」を好条件で利用できることが特徴だ。

「オリコモール」を経由したアマゾンでの買物は、通常は商品本体価格に対して0.5%のポイント還元を受けられるが、本カードを利用した場合はさらに1%のポイントを特別加算。クレジット利用分のポイントと合計すると、2.5%還元でアマゾンを利用できる。また、入会から6カ月間は、クレジット利用に対するポイントが2倍(加算上限5000ポイント)になる特典もあるため、通常利用時でも2%還元。アマゾン利用時は最高3.5%還元となる。

この1%の特別加算は、「オリコモール」を経由して買物することで適用されるので、楽天市場(一部ショップのみ)やYahoo!ショッピングも、最低2.5%還元で利用可能。さらにカードに搭載された(または紐付けた)QUICPayとiDを使った支払いに対しては、0.5%のポイントを加算。主要なコンビニなども1.5%還元で利用可能だ。

カード年会費は1,950円。カードやモールの利用で貯まるオリコポイントは、1ポイント=1円相当で、Amazonギフト券をはじめ、Tポイント、Pontaポイント、楽天スーパーポイントなど、多数のポイントやマイル、オンラインクーポンに交換可。ニッセンお買い物券への交換であれば、1,000ポイントが1,100円分になり、ポイントの価値もアップする。また、別途「オリコプリペイドカード」に申し込めば、500ポイントから1ポイント単位でチャージでき、MastercardまたはVisa加盟店で支払いに利用可能。さらに、利用金額の0.25%のキャッシュバックも受けられる。ポイントの使い勝手のよさも魅力のひとつだ。

なお、同シリーズのカードはほかにも発行されており、年会費無料の「Orico Card THE POINT」は「オリコモール」の特別加算が0.5%、年会費2万円の「Orico Card THE PLATINUM」は同1%。「Orico Card THE PLATINUM」は入会6カ月のポイント2倍は対象外だが、誕生月はクレジット利用に対するポイントが2倍になる特典がある。「Orico Card THE POINT」はQUICPayとiDのポイント加算は対象外となっている。

しかし、還元率という点では「Amazon Mastercardゴールド」と「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」が2強となっているが、どちらも年会費が必要になってくることがネック。ヘビーユーザーなら取り戻すことも簡単だが、そうでない人には別の選択肢もある。次回はもう少しライトユーザー向けに幅を広げて、アマゾンに強いカードを紹介する。

(※クレジットカードの用語などは以下を参照)

『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』

※本記事で紹介したサービス内容は、消費税率8%を前提とした更新日時点の情報です。また、各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

<著者プロフィール>

タナカヒロシ(ライター・編集者)普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。
(タナカヒロシ)

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