国内2軒目となるコンラッドは大阪の何を変えてくれるのか

国内2軒目となるコンラッドは大阪の何を変えてくれるのか

画像提供:マイナビニュース

「コンラッド」と言えば、ヒルトンが展開するブランドのひとつ。世界5大陸に29のホテルがある。国内のコンラッド・ホテル&リゾーツでは、汐留の「コンラッド東京」の存在感は圧倒的で、国内におけるブランド周知性は既に高い。6月9日に開業した「コンラッド大阪」は、国内2軒目となるコンラッドブランドだ。

○全室50平方メートル以上という新たな基準

コンラッド大阪は、中之島フェスティバルタワーの33階〜40階というハイフロアに位置する。「天空のアドレス」をうたうだけあり、パブリックスペース、客室からは大阪のパノラマビューが広がる。眺望への気遣いは、床から天井まで広がる全面採光の窓からも感じられる。思わずため息が出てしまいそうなビューは、コンラッドのラグジュアリー感をもってゲストをインスパイアすることだろう。

全164室を擁する客室は全室50平方メートル以上。東京のラグジュアリーホテルシーンではスタンダードになりつつある広さだが、今後、大阪のホテルシーンをリードする客室スケールになることは間違いない。"コンテンポラリー"とはホテルの客室コンセプトで散見するスタイルであるが、コンラッド大阪のモダンシックなスタイルと和テイストの融合は、これまでにないラグジュアリーステイの発見をゲストにもたらすはずだ。

設備の充実度も注目。照明、カーテン、室温などタッチパネルで調整できる"デジタル・コントロールパネル"がベッドサイドテーブルに設置されている。操作性の高さも抜群だ。49インチプラズマテレビ、Bluetoothスピーカーもうれしい設備。ふたつの洗面器に独立したシャワー・トイレ・バスタブに、アメニティセレクトも感動的である。

○大阪の味からワールドワイドな味まで

レストラン&バーにも注目。ライブ感あるオープンキッチンで楽しめるのが「アトモス・ダイニング(atmos dining)」。大阪の地産食材からインターナショナルな料理が楽しめる、フルビュッフェスタイルのオールデイダイニングだ。

一方、シーフードグリルを楽しめるのが「C:GRILL(シーグリル)」。新鮮な素材が持つ旨味を存分に満喫できる料理は、大阪のグルメたちをうならせることだろう。ロビー横の「40スカイバー&ラウンジ」や「蔵−鉄板焼&寿司」など充実しホテルグルメで、ハイクオリティなホテル時間が実現できそうだ。

ホテル内は独創的なアート作品にあふれている。17人の作家による作品数は何と389点。歴史、文化、ホテルとアートが融合しているといっても過言ではない。エントランスやロビーで印象的な松尾高弘氏や名和晃平氏の作品を始め、中村丈治氏や黒川兼吉氏の作品は、和のイメージがモチーフにして客室への新たな息吹となり、ホテルステイ×アートという新たな境地を具現している。

○文化的成熟度も測る物差し

都市に誕生するラグジュアリーホテルは、単なる宿泊施設としてではなく、文化的成熟度までも測る物差しとも言える。観光立国を掲げる日本で、ラグジュアリーホテルはグローバルスタンダードの牽引役的存在だ。その意味でもコンラッド大阪は、大阪ホテルシーンをリードしていく存在になることだろう。

ところで、ヒルトンと言えば「ヒルトン・オナーズ」の運営でも知られる。人気のゲスト・ロイヤリティ・プログラムだ。ヒルトン・オナーズの会員は、公認予約チャネル経由の予約で支払いの一部をポイントに使えることはもちろん、会員限定プランを始め、充実した各種ベネフィットを備えている。

世界103カ国に約5,000軒のホテルを展開するヒルトン。国内でもヒルトンブランドのホテルは14軒にものぼる。コンラッド大阪への宿泊の際にも利用価値が高そうだ。

○筆者プロフィール: 瀧澤 信秋(たきざわ のぶあき)

ホテル評論家、旅行作家。オールアバウト公式ホテルガイド、ホテル情報専門メディアホテラーズ編集長、日本旅行作家協会正会員。ホテル評論家として宿泊者・利用者の立場から徹底した現場取材によりホテルや旅館を評論し、ホテルや旅に関するエッセイなども多数発表。テレビやラジオへの出演や雑誌などへの寄稿・連載など多数手がけている。2014年は365日365泊、全て異なるホテルを利用するという企画も実践。著書に『365日365ホテル 上』(マガジンハウス)、『ホテルに騙されるな! プロが教える絶対失敗しない選び方』(光文社新書)などがある。
「ホテル評論家 瀧澤信秋 オフィシャルサイト」
(瀧澤信秋)

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