野趣あふれる天然滝の露天風呂! 秘湯「秋の宮温泉郷」は横手焼きそばと共に

野趣あふれる天然滝の露天風呂! 秘湯「秋の宮温泉郷」は横手焼きそばと共に

画像提供:マイナビニュース

●落差20mの滝を備えた野湯は夏限定--絶品ソフトクリームも見逃すな
秋の宮温泉郷は、秋田県南部の山間部にある秘湯。秋の紅葉名所として知られるが、夏だけ入れる天然の湯滝も近くにあり、夏場もオススメの温泉地だ。周辺には温泉が多く、温泉熱を利用した乳製品の工場もあり、ソフトクリームが絶品。日本三大盆踊りのひとつ「西馬音内盆踊り」も含め、秋田の夏期限定スポットの魅力を紹介しよう。

○日本一豪快な野湯「川原毛大湯滝」は夏季限定

「川原毛大湯滝」はその名の通り、上流で温泉が湧いており、温泉の湯と沢水が混ざって流れ落ちる滝だ。通常は湯よりも水の方が多く、冷たくて入れないが、夏場に晴天が連続すると、まさに風呂のような温度になる。

自然に湧いており、人間の手が全く加わっていない温泉を「野湯」(のゆ)と呼ぶが、落差20mの「川原毛大湯滝」は日本一豪快な野湯だと断言できる。強酸性の温泉なので、水しぶきが目に入ると痛いが、温泉の成分を感じるという意味ではプラスに評価したい。

夏には脱衣小屋が設置され、見学者や足湯として利用する観光客も多いので、湯に浸かりたい場合は水着が必須だ。雄大な大湯滝に感動して、羽目をはずしたくなるかもしれないが、こんな山奥でケガをしたら、救急車を呼ぶのも大変。「野湯」は無料で管理人もいないので、全て自己責任が原則である。危険な行為は謹んで、安全に楽しもう。

●information
川原毛大湯滝
住所: 秋田県湯沢市高松川原毛
アクセス: JR奥羽本線 湯沢駅から車で約45分。川原毛地獄駐車場から徒歩約15分

○温泉熱利用の絶品ソフトクリームを無料の足湯で

風呂上がりに冷たい牛乳を飲むのが定番になっている人もいるだろうが、冷たいソフトクリームも、風呂上がりに最適だ。川原毛大湯滝から南下した小安峡温泉には栗駒フーズの工場があり、各種乳製品を温泉熱を利用して作っている。中でも、ソフトクリームが絶品で、甘すぎず、ミルク感が強すぎず、味わいのバランスが素晴らしく、おいしいソフトクリームの見本のような仕上がりだ。

温泉熱利用の工場だけあり、敷地内には小安峡温泉の無料の足湯も完備している。ソフトクリームだけでなく、カップ入りのアイスクリーム(税込302円)も美味なので、たくさん購入して存分に満喫しよう。

●information
栗駒フーズ 工場直売店
住所: 秋田県湯沢市皆瀬字桂沢81-1
アクセス: JR奥羽本線 湯沢駅より「小安温泉行き」バスで約1時間。小安温泉下車徒歩約10分

秋田県には乳頭温泉郷を始めとして、素晴らしい秘湯が多数そろっているが、秋田県南部で特に素晴らしい温泉が、秋の宮温泉郷「鷹の湯温泉」だ。続いてはそんな鷹の湯温泉の魅力とともに、絶対欠かせないB級グルメの王者を紹介しよう。

●横手焼きそばは深夜も待っている--通が知る日本三大盆踊りがここに
○温泉好きがはまる秋の宮温泉郷「鷹の湯温泉」

鷹の湯温泉の館内には多数の浴場がある。宿の中で湯めぐりが楽しめる上に、多数ある浴槽の湯温も異なるので、好みの湯加減で温泉を堪能できる。

野天風呂のように大きな浴槽がひとつだけの温泉浴場もあるが、その場合でも、湯口の近くが高温、湯口から遠い所がぬるめになっている。浴槽の中で、自分好みの湯加減を探してみてほしい。

自分好みの湯加減で長風呂を楽しめるのは、温泉好きにとって最高のぜいたくだ。それが叶う秋の宮温泉郷「鷹の湯温泉」は、早めにチェックインして存分に温泉を満喫したい宿だ。長湯した後の冷えたビールも最高においしいので、ビール代金の勘定もお忘れなく!

●information
秋の宮温泉郷「鷹の湯温泉」
住所: 秋田県湯沢市秋ノ宮殿上1
アクセス: JR奥羽本線 横堀駅から宿泊者のみ予約制の送迎あり

○横手焼きそばは「四天王」食い道楽本店で

初日は湯沢市内の名所を紹介したが、翌日は隣接する市町村まで足を伸ばそう。秋田県南部を代表するB級グルメが、横手市の横手焼きそば。銘店が多数あるが、9年連続「四天王」になっているのが、「食い道楽本店」と「横手駅前支店」だ。

「食い道楽本店」も「横手駅前支店」も、業態としては居酒屋なので、年中無休でお昼から深夜まで営業しており、観光途中の空いた時間にも利用しやすい。大盛りはないので、気に入った場合にはもう一皿注文しよう。

●information
食い道楽本店
住所: 秋田県横手市前郷一番町7-13
アクセス: JR奥羽本線 横手駅東口から徒歩5分(駅前支店は徒歩1分)

○穴場感がある優美な日本三大盆踊り

秋田県羽後町の「西馬音内盆踊り」(にしもないぼんおどり)は、岐阜県「郡上踊り(ぐじょうおどり)」と徳島県「阿波踊り」とともに、「日本三大盆踊り」と呼ばれる700年の歴史と伝統を誇る夏祭り。日程は8月16〜18日の毎年固定日開催で、人口約2万人の小さな町に、3日間で約10万人の観光客が訪れる。編み笠や衣装の美しさに加えて、哀愁を帯びたお囃子や亡者踊りなど見所が多々あり、第二の「おわら風の盆」とも評される。

富山の「おわら風の盆」は、あまりにも有名になってしまい、踊りを見るのが困難な程の混雑だが、まだまだ穴場の西馬音内盆踊りなら超余裕。しかも、有料観覧席制度が発達しており、中でも「仕切台」と呼ばれる簡易指定席なら、最前列で見られる。「仕切台」一本に4人座れて税込5,000円。うちわなどのグッズも4人分サービスされ、断然お得だ。

●information
西馬音内盆踊り
住所: 秋田県羽後町西馬音内本町108-1
アクセス: JR奥羽本線 湯沢駅より「西馬音内線」バスで約30分、北都銀行角下車(祭り開催時間は迂回のため、運転手に要確認)

夏季限定の「川原毛大湯滝」や「西馬音内盆踊り」を楽しみ、絶品ソフトクリームや横手焼きそばを満喫する秋田県南部の旅、いかがだっただろうか。秋田県の夏季限定イベントと言えば、毎年8月最終土曜日に開催される大曲の花火大会も忘れてはならない。今年の夏は暑くなることが予想されているので、少しでも涼しい東北の山間部の温泉地へ、避暑の旅をしてみるのもいいだろう。

○筆者プロフィール: 藤田聡
温泉研究家、オールアバウト「温泉」「紅葉スポット」ガイド。温泉旅行検定試験で2年連続日本一になり、検定協会から「温泉旅行博士」の称号を授与される。温泉地を中心に周辺観光地の取材・撮影を行い、海外旅行にも決して負けない、国内旅行の奥深い魅力をメディアで発信中。紅葉や一本桜、夜景や四季の花などの絶景スポットにも精通している。
(藤田聡)

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