お葬式にかかるお金っていくら?

お葬式にかかるお金っていくら?

画像提供:マイナビニュース

●葬儀費用は大きく3つに分けられる

死者を弔い、葬るためのお葬式。故人との最後の別れの儀式だから、故人の生前の希望に合わせたり、成仏を願える式にしてあげたいものです。

しかし気になるのが費用のこと。普段考えることのないことだけに、突然そのときが訪れても対応できるよう、大体の金額は頭に入れておきたいものです。そこで、今回は一般的なお葬式にかかるお金と対応策について見ていきましょう。

ひとくちに葬儀費用といいますが、大きく3つの費用に分けられます。

1つ目は「葬儀一式費用」。祭壇、棺、式場設備、寝台車など葬儀を執り行うために必要な物や場所、また、遺体のお迎え、遺体の搬送、通夜、告別式、役所手続き等々の世話をしてくれる人等にかかる費用です。

2つ目は「飲食接待費」。通夜から始まり、会葬者にふるまう料理や飲み物、会葬返礼品などにかかる費用です。料理や返礼品の内容やグレード、会葬者の数によって金額が変動しやすいです。

そして3つ目は「寺院費用」。読経料や戒名料など、寺社や教会などの宗教者に支払う費用です。

お葬式の規模や形式、慣習等によってもこれらの費用は変動するものの、2017年1月に発表された日本消費者協会の「第11回・葬儀についてのアンケート調査報告書」で全国の平均額を見てみると、葬儀一式費用は121万4千円。飲食接待費用が30万6千円で、寺院費用が47万3千円となっています。

これらを合わせると200万円ほどが葬儀費用になりますが、葬儀という性質上、いざという時には待ったがききません。突然、200万円近いまとまったお金が必要になっても困らないようにしたいものです。

●葬儀での利用を対象とした公的医療保険の補助とは?
最も手近で頼りになるのが、会葬者からいただく香典でしょう。通夜、告別式への会葬者の香典以外にも、会葬されない知人等から香典をいただくこともあります。香典には故人との関係に応じたマナー相場がありますので、比較的安定した金額が入るのが一般的です。しかし、香典返しといって、香典をいただいた人には後日いただいた金額の一部をお返しするのもマナーです。いただいた金額の一部は使わずに確保しておく方が賢明でしょう。

国民健康保険加入者は「葬祭費」、健康保険加入者は「埋葬料」と名前は異なりますが、葬儀をすると公的医療保険の補助を受けられます。葬祭費の金額は自治体によって差があります。埋葬料の金額は一律5万円と決まっていますが、加入する会社の健康保険組合によっては独自の加算額がある場合もあります。健保加入者は会社が手続きしてくれることが多いですが、国民健康保険は葬儀を行った人が手続きをしないといけません。

香典や葬祭費・埋葬料で賄いきれない金額を保険でカバーする方法もあります。葬祭費の補助として葬儀保険の加入も検討してみましょう。葬儀保険は少額短期の生命保険であることが多く、医療保障や複雑な特約を付けないシンプルな仕組みです。保険料は掛け捨てですが、高齢になっても加入できるので他の生命保険に加入しにくい年齢の人でも安心です。

お葬式は最愛の人を亡くした悲しみでお金のことをすぐに考えられないのは当たり前のこと。葬儀社の人などにお任せできれば滞りなく葬儀を済ませることはできますが、故人を見送った後、後日の請求書にビックリすることのないように、事前の対策も心がけてくださいね。

筆者プロフィール:武田明日香(たけだ あすか)
エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル!」「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人を送るための知識を伝えている。人生の"やりたい"が"できる"に変わるお金の教養スクール開講中!

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(FPwoman)