月9ドラマの世界に浸れる! フジテレビ「セットデザインのヒミツ展2」開催

月9ドラマの世界に浸れる! フジテレビ「セットデザインのヒミツ展2」開催

画像提供:マイナビニュース

「この主人公が暮らしているオシャレな部屋って、どこにあるんだろう?」。ドラマを観ていて、その素敵なロケーションに憧れた経験は誰もがあるはず。実は、その多くがドラマのためだけに作られた"美術セット"なのだ。そんなテレビ美術の世界を見学できる、フジテレビ主催の「セットデザインのヒミツ展2」が、横浜の放送ライブラリーにて2月23日〜4月8日に開催される。

同展「フジテレビ セットデザインのヒミツ展2〜月9ドラマ30年の軌跡〜」は、大好評を博した昨年に続く2回目の開催で、放送開始から30周年を迎えた月曜21時枠(月9)の連続ドラマ枠に焦点をあてた展示が魅力だという。プレス向けの内覧会では、フジテレビ美術制作局のデザイナーさんに展示の解説をしてもらいながら会場を巡ってきた。
○30年の歴代月9ドラマが勢ぞろい

最初の展示は、月9ドラマ全126作品の台本と年表。記念すべき第1作目の『アナウンサー物語』をはじめ、恋愛ドラマの金字塔『東京ラブストーリー』、告白シーンが話題となった『101回目のプロポーズ』など、懐かしの作品がズラリ。中には、監督直筆の書き込みが入った台本も見られ、ドラマの裏側も垣間見れる。

もちろん、ここ数年の人気作『のだめカンタービレ』『ガリレオ』『西遊記』『HERO』といった作品の紹介もあり、作中に登場した小道具やオブジェも展示されている。個人的には『ラブジェネレーション』の硝子リンゴ、『ロングバケーション』のスーパーボールを見られたのが嬉しかった。

○あの話題作の美術セットが目の前に!

続くフロアでは、近年放送された作品の美術セットが再現されている。展示されているのは、『貴族探偵』『コード・ブルー』『民衆の敵』。どれも、つい最近の話題作ばかりなので、セットを見れば作中のシーンやストーリーが走馬灯のように頭に浮かんでくる。

《貴族探偵》
実際のセットで使用された貴族の天幕「玉座」が展示されており、なんと貴族探偵こと相場雅紀さんが座っていた椅子に、来場者も座ることができる。

〇制作者の声
「豪華絢爛な「王座」は、どれも既存のものではなく、作品のイメージに合う布をたくさん探してきて、それを組み合わせて作っています。また、事件の情報を整理するときに使用した木枠のホワイトボードも、撮影のために作ったもの。メイド役の中山美穂さんの身長に合わせてデザインしています」とのこと。

《コードブルー》
最終話で使用された「地下鉄の事故現場」と「医局」が再現されている。間近で見ても岩にしか見えないけど実は発砲スチロールで作られている事故現場の岩など、ディテールにも注目してみて欲しい。

〇制作者の声
「この事故現場の撮影期間は2〜3日でしたので、素早く準備して、素早く撤収すること、そして安全第一であることが求められました。そのため、発砲スチロールの岩もそうですが、岩の下に埋もれているレールも木製にしています。医局は、それぞれの役に合わせてデスクに置いている物を変えているのも注目してほしいですね」

《民衆の敵》
篠原涼子さんが演じた佐藤智子ファミリーの部屋が再現されているのが、一番の見どころ。子どものオモチャがそこかしこに配された雑多な雰囲気は、美術スタッフたちが作った細かな小道具によって醸し出されている。

〇制作者の声
「部屋に飾られている子どもの絵は、大人が書くとそれっぽく見えないのでちゃんと子どもに書いてもらっていますし、印象的な押し入れの滑り台やちゃぶ台などもすべてこの撮影のために作ってもらったものです。スタッフの手づくりの物も多いので、細かなところまで見てもらえると嬉しいです」

○"テレビ美術"の魅力とは?

「あー、2週間ですね」。今回の取材で最も驚いたのが、この一言。作品にもよるそうだが、なんとドラマの美術セットは、デザイン案が決まってからたった2週間で作り上げるのだという。台本の仕上がりなどが遅れると、もっと短い期間で作らないといけないこともあるとか。

「世の中には建築やインテリアなどデザイナーの仕事は沢山ありますが、他業種デザインとドラマの美術デザインの一番の違いは"スピード"。そのためには、監督からセットのイメージを聞いて形にするまで『うーん』なんて悩んでいる暇はなくて、すぐに『こうしよう』とデザインに取り掛かれる"瞬発力"が必要なんですよ」

それにしても、どの美術セットを見ても、2週間で作ったとは到底思えないクオリティ。大きな物も小さな物もしっかりディテールまで作り込まれていることには脱帽だ。

「最近はレーザーカットやPCのデザインソフトなど技術的な進歩が著しいので、昔よりも"早く、安く"美術セットを作ることができるようになったのは大きいですね。でも、今も昔も変わらないのは、"時間がない中で、いかに時間をかけたように見せられるか"ということ。それが僕らの腕の見せ所だと思います」

同展では、普段はなかなか見ることができないテレビ美術の裏側、そして美術スタッフたちの高い技術力を垣間見ることができる。デザイナーさんは「あまり知られていないテレビ美術の仕事を知っていただくことで、もっとドラマを、テレビ番組を楽しんで欲しいですね」と話していた。筆者もそうだが、同展に来たらきっと誰もが月9ドラマを観かえしたい欲求に駆られるはず。

「フジテレビ セットデザインのヒミツ展2〜月9ドラマ30年の軌跡〜」は、横浜・放送ライブラリー展示フロアにて、2月23日〜4月8日の10〜17時に開催。入場は無料となっている。
(中納俊)

関連記事(外部サイト)