所沢駅直結「グランエミオ所沢」開業で脱"通過する街"へ--写真50枚

所沢駅直結「グランエミオ所沢」開業で脱"通過する街"へ--写真50枚

画像提供:マイナビニュース

池袋駅から乗換えなしで22分。乗換客を含めると1日20万人以上が利用する西武鉄道のターミナル駅・所沢駅に、駅直結型の商業施設「グランエミオ所沢」が3月2日に開業する。人口34万人を有する埼玉県所沢市、そして、5km圏内には同クラスの競合施設がほぼないという環境の下で、都会になりすぎない"ちょっとした上品な暮らし"を彩る全77店舗より、段階的に拡充していきながら展開していく。

○I期・II期で約120店舗の商業施設に

所沢駅の新たなランドマークとなる「グランエミオ所沢」は、この3月2日開業の東口駅ビル計画(I期)から始まり、2020年夏(予定)の東口駅ビル計画(II期)をもって完成となる。この東口駅ビル計画は、I期は東口地上5階建、II期では線路上空を生かした東西を一体化した空間に設える。

I期・II期をあわせた東口駅ビル計画の店舗面積は約1万8,500平方メートルとなり、鉄道を利用する都市型生活者をターゲットとした"ちょっと上質なライフスタイル"を提案する店舗を展開する。さらに、生鮮食品・グロサリー・惣菜等の食販売や、クリーニング・ヘアカット・ドラッグストア等のサービス販売など、日常生活に不可欠な店舗もそろえることで、駅利用者のみならず、周辺住民が普段使いできる店舗も幅広くそろえる。

3月2日に開業するのはI期の地上5階建(店舗1〜4階、駐車場4,5,屋上階)の全77店舗であり、II期はI期と連携したコンセプトでありながら、ここを目的にして所沢駅に行きたくなることを狙った約40店舗を構想している。さらに、駅直結という利便性に加え、建物の上層階に設けた駐車場(約500台に対応)のほか、周辺には約1,600台に対応した駐輪場も設けている。

○「とこマルシェ」を中心とした日常使いの空間

では実際に、3月2日からはどんな「グランエミオ所沢」に出会えるのか。そもそもこの「グランエミオ」は、西武鉄道沿線で展開する駅ナカ商業施設「エミオ」から派生されたブランドで、グランエミオブランドは西武鉄道池袋線の大泉学園駅に続く2施設目となる。旧エミオ所沢の既存店舗10店舗とは別に今回、1階に37店舗、2階に20店舗、3階に18店舗、4階に2店舗が加わる。

1階「日常生活に不可欠な食品・日用品フロア」は、駅利用者の利便性と周辺住民の日々の食卓に彩りを添える生鮮三品専門・惣菜・グロサリーを中心に食の専門店を集積したマーケットと、生活サービス店舗をそろえた利便性の高いフロアとなっている。

約2,800平方メートルもの空間を確保した食物販ゾーン「とこマルシェ」には、旬の野菜・果物を中心にした「京都 八百一」や、毎朝バイヤーが市場で買い付けた新鮮な魚を提供する「魚力」など、旬を味わえる品々が並んでいる。

また、地元の焼肉レストラン「焼肉 八坂 あら川」では、ショッピング・センター初展開の焼肉弁当を展開する。メスの黒毛和牛を一頭買いで展開する同店ならではのラインナップで、イチオシは週変わりで1日20食限定の「希少部位弁当」(税込1,500円)だが、コストパフォーマンスが高い「焼肉弁当」(税込980円)も魅力的な一品だ。

○"ちょっと上質"感をBEAMSとURBANで

改札口とつながる2階は、「トレンド発信・駅ビルファッションの充実したフロア」となる。"ちょっと上質なライフスタイル"を印象付けるという意味でも、入り口側にはBEAMSがファミリー層に向けて展開したブランド「B:MING LIFE STORE by BEAMS」と、"環境"と"心地よい暮らし"をテーマとした「URBAN RESEARCH DOORS」をそろえたという。この2階には吹き抜けになった空間があり、周辺の学校や企業、自治体と連動した催しを随時展開していく。

さらに2階には、オフィシャルショップ「ライオンズストア@所沢ステーション」も設けられている。チケットやグッズ販売のほか、試合映像をリアルタイムで床面や大型スクリーンに投影する。西武のオフィシャルショップでは初めての試みで、店舗にいながら本拠地・メットライフドームでの野球観戦を疑似体験できる。

○もっと気軽なユニクロにもっと気軽な食事処

3階は「駅利用者・周辺生活者向けライフスタイルフロア」となっており、一角に「ユニクロ」が大きく展開している。周辺地域を見てみると、ユニクロは狭山に郊外型大型店舗を設けているだけという状況であり、ユニクロとしても周辺住民の利便性向上にかなった店舗展開となる。そのほか、ファッション・ファッション雑貨やインテリア・生活雑貨の店舗がそろう。

3階にはさらに、川越発祥の元祖つけ麺店「UNDERGROUND RAMEN 頑者」や、ショッピング・センター初展開のうどん・天婦羅・おばん菜「椿すずめ」、北海道イタリアン「ミアボッカ」などのカフェ&レストランコーナーも設けられている。ビジネスパーソンのランチ利用や友人とのカフェ利用、家族とのディナーなど、利用シーンはさまざまだろう。

○ここにしかないキッズトイレも

4階は「カルチャーと公共施設フロア」となっており、所沢市の市民サービスコーナー・パスポートセンター、学習塾・幼児教室が日々の生活をサポートする。さらにグランエミオ所沢では、周辺住民や周辺企業のビジネスパーソンへの備えとして、災害時の防災機能も整備する。I期開業時には非常用発電設備を整備し、災害発生後72時間の電力供給が可能となっている。また、II期開業時には、帰宅困難者約1,200人分の一時滞留スペースを確保し、防災備蓄所を施設内に設置するほか、災害時にも利用可能なマンホールトイレを整備する。

施設全体には、ガラスやホワイトの壁面で都会性を感じさせる無機質でニュートラルな素材・カラーを採用。その中に、木調のブラウンや樹木の緑など、自然や風土の温もりを感じさせるデザインやディスプレイが施されている。男性・女性・多目的化粧室のほか、ベビールームが設けられており、特に埼玉西武ライオンズとのコラボレーションした3階のキッズトイレは、ぜひとも子どもに利用させたい。

○2020年代半ばには西口に新たな拠点が誕生

今回のグランエミオ所沢の東口駅ビル計画(I期・II期)は、事業費268億円をかけ、2016年8月に着工、I期・II期あわせて年商140億円を目標にしている。3月2日の開業にあわせ、所沢駅から直接行けるグランエミオ改札(IC専用)が設けられるなど、駅とシームレスな商業施設としてのメリットをより強固なものにしている。

所沢駅周辺の再開発は、今回の東口開発計画のグランエミオ所沢の後に、2020年代半ば開業を目指した西口開発計画が続く。西口から徒歩2分の場所にある、西武鉄道社有地(所沢車両工場跡地)約5万9,000平方メートルの敷地内に、"広域集客型の商業を核とした大規模開発"を進める。この東口・西口開発計画をもって、所沢は通過する街から"働きたい、住みたい、訪れたい"街への変貌を目指し、競争力のある街を目指す。
(松永早弥香)

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