4年後の東京五輪に向けて走り出した スポーツ用品メーカー6社の収益をチェック

4年後の東京五輪に向けて走り出した スポーツ用品メーカー6社の収益をチェック

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 リオ五輪も終了し、スポーツ用品メーカーは、4年後の東京五輪のユニフォームやシューズなどの提供に向けて新たに走り出した。主要各社の概要を見てみよう。

■国内依存率25%を下回るアシックス

 東京五輪のスポーツ用品カテゴリーにおける国内最高位スポンサー「東京2020ゴールドパートナー」になったのはアシックス(7936)である。同社は「オニツカタイガー」や「アシックスタイガー」ブランドのランニングシューズやテニスシューズの販売に強みを発揮。ここにきて海外展開を急加速させており、15年度売上高4284億円の国内外比はおよそ「1対3」。国内依存率は25%を下回り、海外比率は75%を超す。世界企業の実現であり、国内を含め世界で運営している直営店は444店舗を数える。

 そのアシックスの収支を1万円にたとえてみよう。儲け(営業利益)は、14年度が1万円につき860円、15年度は641円である。営業利益率でいえば、6.4〜8.6%だ。

 従業員の平均年間給与は600万円台後半だ。尾山基社長CEOの年俸が15年度は1億円を突破したこともあり、社内取締役の平均年俸はアップでの推移だ。

■幅広い品目を手掛けるミズノ

 ミズノ(8022)は野球用品やゴルフ用品、スポーツウェア、スポーツシューズと手広く販売。野球場や陸上競技場、運動場の施工から運営受託まで展開しているほか、本業とはややかけ離れているが、燃料電池自動車の水素貯蔵タンク用素材の製造供給も手がけている。

 ミズノの1万円当たりの収支も見てみよう。儲けは14年度270円、15年度152円とアシックスと比べると低水準にとどまっているが、原価が高止まりしていることが要因のひとつであることは明らかだ。従業員平均給与は600万円台前半での推移。社内取締役の平均年俸は3000万円を切る。

■韓国で人気のデサント

 伊藤忠商事(8001)の関連会社であるデサント(8114)は、「デサント」「マンシングウェア」「ルコックスポルティフ」など、自社ブランドや買取ブランドの販売が全体売上高の9割を占める。高価なダウンジャケット「水沢ダウン」も人気商品だ。

 デサントの1万円にたとえた収支は、14年度は原価4555円、経費4703円、儲け742円。15年度は原価4380円、経費4856円、儲け764円である。原価が低いのが同社の特長であり、儲け具合は、売上高業界トップのアシックスと並ぶ水準での推移だ。

 従業員平均給与は、500万円台後半といったところ。偶然にも従業員平均年齢がミズノと同じだが、平均給与はミズノをやや下回る水準だ。

 デサントもまた海外売上比率が約6割とグローバル企業。とくに韓国における売上高が全体の半分を占める。そのためもあって、取締役としての序列は下ながら、韓国子会社トップの年俸が1億円を突破。平均は3000万円前後である。

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