収納サービスの市場規模拡大、前年度比8%増 トランクルームを書斎やDVD鑑賞用に使う人も

 収納サービスの認知度が向上し、利用者が増加している。趣味のスペースとしても利用されており、使い方の多様化によって市場は拡大傾向にあるようだ。

 矢野経済研究所は収納サービスを展開する主要事業者や業界団体などを対象に、収納サービスに関する調査を実施し、その結果を9月16日に発表した。調査期間は5月から8月。

 調査における収納サービスは、自宅やオフィス以外の保管スペースを賃借するビジネスで、レンタル収納、コンテナ収納、トランクルームの3つの分野がある。それぞれの定義は、レンタル収納が主に不動産事業者が手掛けるサービスで、ビルや専用建物など建物内に収納スペースを提供するもの。コンテナ収納は、レンタル収納と同義だが、屋外にコンテナや鋼製物置を設置して収納スペースとするもの。トランクルームは、倉庫事業者が国土交通省認定トランクルームを活用して、荷物や家財などを預かるサービスとしている。

 発表によると、2015年度の国内の収納サービス市場規模は、前年度比8.0%増の603億4,000万円だった。市場規模が大きかったのはコンテナ収納で、2015年度の市場規模は同9.8%増の327億5,000万円。地方よりも首都圏での拠点拡大が進み、市場規模が拡大した。次いで大きかったのがレンタル収納で、同5.9%増の238億8,000万円。収納サービスの認知度が向上したことから、地方都市でも新たに参入する事業者が増えて市場が拡大した。同社によると、生活圏に近いエリアにレンタル収納やコンテナ収納の拠点が増加しており、2016年度もこの傾向が継続すると指摘。2016年度の収納サービス市場規模は前年度比8.2%増の652億6,000万円に拡大すると予想している。

 収納サービスの利用者が増加する中、HOME'S PRESS編集部はトランクルームの未利用者を対象に、使い方に関するアンケート調査を実施した。調査時期は1月19日で、調査対象は事前調査でトランクルームを知っていて、興味があるが利用したことはないと回答した482名。

 トランクルームを借りたらどのようなことをしたいか複数回答で聞いたところ、「書斎のように預けた本をトランクルームで読める」(41.7%)、「預けたDVDをトランクルームで鑑賞できる」(34.67%)、「十分な広さで倉庫兼オフィスとして使うことができる」(29.97%)、「預けたCDをトランクルームで爆音で聴くことができる」(27.07%)といった回答が挙がった

 男女別で多かったのは、男性の28.9%が「車のメンテナンスをするためのガレージ的な使い方ができる」と回答したほか、女性の25.0%が「化粧直しや着替えができる」と回答。男性が趣味などさまざまな利用方法をイメージしているのに対し、女性は便利に使うための方法を考える傾向がみられたと同社は指摘している。

 収納サービスの認知度が高まるにつれ、趣味のスペースとしての使い方なども広がりつつある。多彩なニーズに対応する収納サービスが増えていけば、市場はさらに拡大しそうだ。