「梅干し」を活用したユニークな商品 洋食との組み合わせや駅弁、災害時の備蓄品など

 日本の伝統食品「梅干し」。例年、特に夏場はその効能から注目度が高まるが、今年は定番品に加え、ユニークな商品も注目されている。

 抗菌に防腐、食欲増進や疲労回復に効果ありと、気温の上昇とともに、注目度が高まるのが、酸っぱくて赤い伝統の一品「梅干し」。今年も各地の名産品を使った商品や幻と称される梅を使ったユニークな梅干しなど、さまざまな商品が登場している。

 勝僖梅(本社:和歌山県和歌山市)が先ごろ立ち上げた「プラムコンシェルジュ」は、紀州南高梅の新しい楽しみ方を提案するためのブランド。梅干しといえばご飯というイメージに続く、新しいおいしい組み合わせを見つけようというものだ。第1弾は、細かくすりおろしたフランス産コンテチーズにピューレ状の梅干しを練り合わせ、クラッカーにのせたり、ワインにも合う「梅チーズトリュフ仕立て(864円・税込、50グラム)」と「梅チーズトリュフ仕立て 備長(972円・税込、50グラム)」。そして梅干しに薫製(冷薫)の技を加え、肉料理にパスタ、サラダなどとの相性抜群の「燻し梅ピューレ(2,700円・税込、250グラム)」の3品が販売されている。

 逆に梅干しとご飯のおいしい関係を強力にアピール中なのが「加賀地蔵」。こちらは茨城県かすみがうら市産の梅だ。同梅の梅干しを利用して誕生したのが、JR水戸駅などで販売中の駅弁「日の丸弁当(540円・税込)」。味には定評のある茨城県産「ななかいの里コシヒカリ」の白いご飯の中央には加賀地蔵の梅干し。さらにご飯の間には、つくば地鶏と土浦レンコン、鉾田のゴボウでつくった鶏そぼろがつまっており、梅干し以外も食材はオール茨城の美味。この懐かしき美味弁当を考案したのは、お弁当の万年屋(運営はこうじや/本社:茨城県東茨城郡)。なお、同弁当には豪華版「スペシャル日の丸弁当(760円・税込)」もある。

 神奈川県横浜市がルーツである幻の梅「杉田梅」の梅干しを使った備蓄品もある。バンブーカット(東京都目黒区)と、延楽梅花堂(東京都世田谷区)のタッグで誕生した「備え梅(540円1粒・23グラム入と2,160円4粒・92グラム入、ともに金額は税込)」は、天災など万が一の際用の備蓄食料だ。梅干しの効能が、緊張状態の続く非常時の体のサポートにも有効ではというのが、開発のきっかけだったという。賞味期限は3年間。

 多彩化の一途をたどる現代人の食生活に合わせて、梅干しの活用の場はますます広がりそうだ。