学生の内定獲得率は上昇するも 新社会人の半数が「入社前のイメージと違う」

学生の内定獲得率は上昇するも 新社会人の半数が「入社前のイメージと違う」

記事画像

 学生の就職活動が順調に進む中、今年入社の新社会人の約半数が、就職先に対して入社前のイメージと現実にギャップを感じているようだ。

 株式会社アイデムは2018年3月に卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生と大学院2年生の男女685名を対象に、就職活動に関する調査を実施した。調査期間は6月1日から3日にかけて。

 6月1日時点の内定獲得率は53.6%で、前年同期を5.7ポイント上回った。5月1日時点の内定獲得率は31.0%だった。6月1日時点の内定獲得率を過去のデータと比較すると、採用スケジュールが3月から広報解禁となった2016年卒の学生が31.1%、2017年卒の学生が47.9%など内定の獲得状況が年々早まっている。

 6月1日時点の内定獲得率を男女別でみると、男性が前年同期比11.0ポイント増の55.9%、女性が同1.7ポイント増の52.0%で、男性のほうが前年からの伸び率が高かった。文理別では、文系が同1.5ポイント増の49.5%、理系が同16.9ポイント増の64.5%となり、理系学生の内定獲得率の高さが目立った。

 6月1日時点の学生の活動状況をみると、応募企業数の平均は同1.2社減の21.0社、面接選考企業数の平均は同0.8社増の9.4社、内定獲得社数の平均は同0.1社増の1.9社だった。学生の活動状況に大きな変化がない中、2018年卒の学生の就職活動は順調に進んでいるようだ。

 一方、株式会社マクロミルは、今年4月入社の22歳から25歳の新社会人200名を対象に「新社会人の意識調査」を実施し、その結果を5月30日に発表した。調査時期は5月11日から17日にかけて。

 就職先に抱いていた入社前のイメージと入社後の現実とのギャップについて聞くと、「大きなギャップがあった」が8.0%、「ややギャップがあった」が42.5%で、約半数がギャップを感じていた。「あまりギャップはなかった」は43.0%で、「全くギャップはなかった」は6.5%だった。

 そこで入社後にギャップを感じた人を対象にその理由を複数回答で聞くと、「残業が多い」と「給与が少ない」が26.7%でトップにランクインした。以下、「研修内容が不十分」(22.8%)、「仕事がつまらない」(16.8%)、「有給休暇が取得しづらい」(15.8%)が続いた。また、35.5%の人が入社してからの1カ月間に「会社を辞めたい」と考えたことがあると回答し、前年の30.0%、前々年の23.5%から2年連続で上昇した。

 新社会人の多くが入社前のイメージと現実にギャップを感じている。入社前には企業側と新入社員の双方がさまざまな内容を確認し合うものの、どこかで認識のずれが生じているようだ。