消費者物価、6月は横ばいも緩やかな上昇続く 一方、身近な商品の値上げで7割が「節約を意識」

 5月の消費者物価指数は5カ月連続で前年を上回った。一方、身近なモノやサービスの値上げで消費者の節約意識が高まりつつあるようだ。

 総務省は6月30日、消費者物価指数を発表した。消費者物価指数は消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標で、総務省が毎月発表している。指数は全国と東京都区部の2種類あり、全国については前月分の集計結果が、東京都区部は速報で集計されて当月分が発表される。

 まず、全国の5月分の消費者物価指数をみると、平成27年を100とした総合指数(生鮮食品を除く)は100.3で、前年同月比で0.4%上昇した。前年同月で上昇は5カ月連続。指数を品目別にみると、平成27年と比較して上昇が目立ったのは「被服及び履物」の3.4%増、「生鮮食品」の2.9%増などで、下落が目立ったのは「高熱・水道」の4.2%減、「交通・通信」の1.7%減などだった。

 また、同日に発表された6月分の東京都区部の消費者物価指数(中旬速報値)では、平成27年を100とした総合指数は99.8で、前月および前年同月と同水準だった。生鮮食品を除く総合指数も99.8で、前月比で0.1%の下落、前年同月と同水準だった。物価は緩やかに上昇をしているが、ここ最近はやや弱含みで推移しているようだ。

 そんな中、株式会社マーシュは全国の20歳以上の男女600名を対象に、「価格の値上げと家計に関するアンケート調査」を実施し、その結果を7月7日に発表した。調査期間は6月14日から16日。

 今年はさまざまな商品やサービスの値上げが実施・予定されているが、それぞれについて値上げを知っているかを聞いた。値上げを「知っていた」と回答した人が多かったのは、食品では「ビール」(68.8%)、「バター」(63.8%)、「チーズ」(45.3%)で、モノやサービスでは「はがき」(77.0%)、「ヤマト運輸」(75.5%)、「電気・ガス」(52.7%)だった。逆に値上げを「知らなかった」のは、食品では「オリーブオイル」(73.3%)が最も多く、モノやサービスでは「保険」(77.3%)が最も多かった。

 また、モノやサービスの値上げを受けた節約意識について聞くと、「意識は高まる」が31.2%、「やや意識は高まる」が37.2%など、7割弱の人が節約を意識していた。そのほかの回答は「変わらない」が29.0%、「やや意識は下がる」が1.7%、「意識は下がる」が1.0%だった。

 緩やかに物価が上昇する中、生活に身近な物やサービスの値上げを受け、消費者は節約を意識しつつあるようだ。