REIT、時価総額が12兆円超え 保有者の44.5%「高い利回りが期待できる」

 REITの時価総額は12兆円を超え、「個人・その他」の投資主が初めて70万人を超えた。その魅力は少額で投資ができ、高い利回りも期待できることにあるようだ。

 日本取引所グループは6月2日、「上場不動産投資信託証券(REIT)投資主情報調査(2017年2月)」の結果を発表した。調査はREITの保有実態を把握する目的で、2014年8月から毎年2月と8月の末日を基準に実施している。

 2月末のREITの投資口数は前回調査比約475万口増の5,804万口、時価総額は同4,513億円増の12兆70億円となり、初めて12兆円を超えた。REITの投資主数(のべ人数)は、同8万7,132人増の74万90人で、2014年8月の調査開始から連続して増加している。

 所有者別に投資主数をみると、「個人・その他」が初めて70万人を超えて70万8,647人となり、全体の95.8%を占めたほか、「個人・その他」が所有するREITの投資口数も、同88万5,098口増の609万7,164口(構成比10.5%)に増加した。

 REITの所有口数の分布をみると、「1口〜4口」の投資主が40万4,573人(構成比54.7%)で最も多く、「10口〜49口」が15万2,963人(同20.7%)、「5口〜9口」が14万7,799人(同20.0%)で続いた。

 一方、一般社団法人 投資信託協会は3月、「投資信託に関するアンケート調査 2016年」(NISA、iDeCo等制度に関する調査)の結果を発表した。調査対象は20歳から79歳の男女2万名で、調査期間は2016年11月24日から12月6日。

 REITの認知度を聞くと、「名前も商品の内容も知っている」が8.4%、「名前は知っているが、商品の内容はよく分からない」が18.7%で、双方をあわせた認知度は27.1%だった。「知らない」は72.9%。ETF(上場投資信託)の認知度は「名前も商品の内容も知っている」が5.5%、「名前は知っているが、商品の内容はよく分からない」が15.9%で、ETFよりもREITのほうが個人投資家から認知されていた。

 REITの魅力を複数回答で聞くと、「少額から不動産投資できる」(11.2%)、「比較的高い利回りが期待できる」(10.2%)が多かった。REITの保有者(411名)に限定すると、「比較的高い利回りが期待できる」(44.5%)、「複数の不動産に分散して投資できる」(38.0%)、「少額から不動産投資できる」(37.2%)が多かった。

 REITの不満点を同様に聞くと、「元本保証がない」(34.8%)が突出して多く、REITの保有者も同様だった。以下、「専門知識がないと商品を選びにくい」(18.5%)、「仕組みや運用実績がわかりにくい」(17.8%)が続いた。

 貯蓄から投資にチャレンジしたい個人にとって、少額で始められるREITは魅力的。だが、自分の投資がこれでよいのか不安に感じている人も少なからずいるようだ。