新卒採用、3月の内定率は8%で昨年より高め SNSやAIの活用など、企業の採用活動に変化も

新卒採用、3月の内定率は8%で昨年より高め SNSやAIの活用など、企業の採用活動に変化も

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 3月の新卒内定率は昨年より高く、インターンシップ参加企業を中心に内定を獲得している。一方、企業はSNSやインターネットを活用する動きもみられる。

 株式会社ディスコは3月1日から6日にかけて、3月1日時点の就職意識および就職活動の準備状況に関する調査を実施し、1,258名から回答を得た。調査対象は2019年3月に卒業予定の大学3年生で、理系は大学院修士課程1年生を含んでいる。

 3月1日時点で企業から内定をもらっている学生の割合は8.0%で、前年同期の6.0%を上回り、2月の調査時より3.4ポイント上昇した。2月の調査ではインターンシップ参加企業を中心に本選考を受験する動きが見られ、3月に内定を得た企業の62.7%がインターンシップに参加した企業だった。一方、内定を取得した学生に今後の就活の予定について聞くと、90.1%が「就職活動を継続している」と回答した。インターンシップ企業の内定を足掛かりに、就職活動を本格化させようという動きもみられるようだ。

 学生1人あたりのエントリー社数の平均は22.4社で前年同期の26.3社を下回り、今後のエントリー予定社数も平均13.3社で前年同期の16.4社を下回った。これについて同社はエントリーのタイミングが遅いのではなく、絞り込みが進んだ結果と分析しており、今年の就活生の最終的なエントリー社数は前年を下回ると予想している。

 就活が本格化する中、学生を選考する企業向けにさまざまなサービスが登場している。

 東京リクルートフェスティバル実行委員会(運営STARS株式会社)は、SNSに特化したフォロワーが1,000人以上の就活生だけが参加できる「インスタ(インフルエンサー)就活」を開催している。さまざまな企業がSNSに興味を示す中、インスタグラマーの感性やニーズをつかむのに苦労している企業も多い。そこで、SNSの感度が高い優秀な学生との交流の場を提供する。

 また、株式会社学情はインターネット回線とパソコンやスマホを利用したオンライン面接システムの提供を始めた。企業側には広範囲の学生と会える手段として、学生側には訪問が難しかった遠方の企業の選考に参加する手段として、双方にメリットが大きい。

 最近では、テクノロジーの活用によって人事関連業務を行う手法「HRテック」が広まりつつあり、企業の採用活動では「AI(人工知能)」が人事担当者の役割を肩代わりする動きも出始めている。こうした動きについて株式会社ディスコが実施した調査では、67.6%の学生がAIが自分に合う企業を勧めてくれることに肯定的(とてもよいと思う25.2%、よいと思う42.4%)な考えを持っていた。しかし、AIに面接試験の合否を判定されることについて67.5%の学生が否定的(よいと思わない34.5%、まったくよいと思わない33.0%)な意見を持つなど、学生の賛否は分かれた。

 企業の採用活動の方法にも変化がみられる。成功を収めるためには、学生と企業の双方に柔軟な対応が求められそうだ。

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