就職活動で「その企業を嫌いになった」4割

就職活動で「その企業を嫌いになった」学生が4割 関係者のリアルな情報を重視の傾向

記事まとめ

  • 電通PRは2019年3月に卒業予定の大学生・大学院生1,000名に就職活動調査を実施した
  • 就活で企業を「好きになった経験ある」が78.0%、「嫌いになった経験ある」が43.6%
  • 企業を嫌いになった人で「周囲の人に就職先として選ばないよう勧めた」が14.0%だった

就職活動で「その企業を嫌いになった」4割

就職活動で「その企業を嫌いになった」4割

記事画像

 就活を終える学生が8割に達した。就活生はネット情報を参考にしながらも、関係者からのリアルな情報を重視する傾向が高いようだ。

■クチコミサイトも、関係者もしっかりチェック

 株式会社ディスコは、2019年3月卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)を対象に、9月1日時点の就職活動に関する調査を実施し、その結果を9月14日に発表した。調査期間は9月1日から6日で、回答者数は1,067名。

 9月1日現在の内定率は89.2%で8月調査時から3.7ポイント上昇し、内定を獲得した企業の数の平均は2.3社だった。内定を獲得した学生の今後は、「就職先を決定して活動を終了」が89.7%、「就活継続」が6.8%、「活動は終了したが複数内定保持」が2.6%、「進学などの理由で就活を中止」が0.8%だった。これをモニター学生全体を分母にとると、就職先が決定した学生は80.0%で、複数内定を保留する学生などを含めた就職活動終了者は83.1%になる。一方、就職活動を継続する学生は、「内定あり」の6.1%と「内定なし」の10.8%をあわせた16.9%だった。

 就職活動を継続する学生に今後を聞くと、新たな企業へのエントリーを予定しているのは36.7%で予定社数の平均は5.5社、企業セミナーへの参加を予定しているのは33.9%で予定社数の平均は3.8社だった。また、新たな企業を探している学生に企業を探す手段を聞くと、「就職情報サイト」が77.4%で最も多く、「合同企業説明会」と「大学の求人票」が30.6%で続いた。

 一方、就職活動中にリクルーターとの面談経験があると回答した学生は約3割(29.4%)。リクルーターと接触して良かったと感じている学生は93.9%で、リクルーターの印象がその企業の志望度に影響するかを尋ねたところ、「とても影響する」37.9%、「ある程度影響する」53.5%を合わせると9割を超えている(計91.4%)。

■就活生の4割が「企業を嫌いになったことある」

 一方、電通PRの企業広報戦略研究所は、2019年3月に卒業予定の内々定・内定を1件以上獲得した大学生・大学院生1,000名を対象に就職活動調査を実施し、その結果を9月14日に発表した。調査期間は4月7日から8日。

 メディアに限定して最も見聞きしたメディアを自由回答で聞くと、最も多かったのは「口コミサイト」の197名で、転職専用口コミサイトや就活専用口コミサイトの名前が多く挙がっていた。そのほかでは、「ニュースメディア」「SNS」などが多く、ニュースメディアではポータルサイトやキュレーションサイトの名前があった。

 採用・エントリーに特化したメディアを除いて、入社予定企業の魅力を見聞きした情報源を聞くと、「社員・店員など」が52.0%で最も高く、以下、「企業が発信する情報」43.8%、「インターネット上での口コミや評判」39.5%、「身近な人との会話(家族・友人・知人など)」が続いた。

 就職活動中に有益だと思った企業発の情報源では、「企業の個別説明会(リアル)」の62.6%が最も多く、「企業のインターンシップ」「企業の新卒採用サイト」「面接」が続いた。全体より5ポイント上昇した情報源としては「リクルーターや人事面接」「OB/OG訪問」がある。

 また、内々定を1件以上獲得した就活生は、就活を通じて企業を「好きになった経験がある」が78.0%、「嫌いになった経験がある」が43.6%。好きになった理由は「面接官の丁寧な対応」「社風の良さ」「経営理念に共感」など。嫌いになった理由は「オワハラがきつかった」「社員の傲慢(ごうまん)な態度」「圧迫面接」「人事と社員の発言内容に齟齬(そご)がある」などが挙がった。

 企業の印象が変わった就活生のうち、好きになった経験者の73.3%が「周囲の人に優良企業だと伝えた」53.5%、「商品・サービスを購入や利用した」10.9%などのポジティブなアクションを実行している。一方、企業を嫌いになった経験がある就活生のうち、「周囲の人に企業のネガティブな情報を伝えた」39.2%、「周囲の人に就職先や転職先として選ばないよう勧めた」14.0%などが目立ち、就活自体が企業ブランドに影響を与えることがわかった。

 ネットを中心にさまざまな情報があふれる中、就活生は口コミサイトなどから客観的な情報を得る一方で、企業の個別説明会や社員からのリアルな情報を有益と感じているようだ。

関連記事(外部サイト)