日本発のアウトバウンド不動産投資、対前年比64%減少

日本発のアウトバウンド不動産投資、対前年比64%減少

日本発のアウトバウンド投資(2018年上半期)。このインフォグラフィックは、国内投資家による既存物件への直接投資の動向についてまとめたもの

 CBRE日本法人の調査によると、2018年上期の日本発のアウトバウンド不動産投資額は5.77億ドルで、対前年比64%減少した。

■アウトバウンド不動産投資額は5.77億ドル、対前年比64%減少

 事業用不動産サービスおよび投資顧問会社CBREグループの日本法人は、「日本発のアウトバウンド不動産投資 2018年上期」を発表した。

 日本発のアウトバウンド不動産投資は、買主が日本の投資家である海外の取引を対象としている(土地取引は除く)。間接投資はファンドなどへのエクイティ出資を通じた投資。開発投資は海外で事業主(のひとつ)となって不動産を開発する投資を指す。

日本発のアウトバウンド投資(2018年上半期)。
このインフォグラフィックは、国内投資家による既存物件への直接投資の動向についてまとめたもの

 2018年上期における、海外の既存不動産に対する日本からの投資額は5.77億ドルで、対前年比64%減少。投資先の地域別でもっとも投資額が大きいのは3.63億ドルの米州で、米州での投資額が対前年同期比74%減少したことが全投資額減少の主因となっている。一方、EMEA(欧州・中東・アフリカ)への投資額は2.14億ドル(前年同期の取引なし)、その他の地域では取引は確認されなかった。

 アセットタイプ別ではオフィスの投資額がもっとも多く、全体の77%を占めている。投資対象が米州とオフィスセクターに集中するという傾向が、依然として続いている。

■不動産投資意欲は引き続き旺盛

 CBREは、2018年上期の投資額は前年同期より減少したものの、海外不動産に対する日本の投資家の投資意欲は引き続き旺盛と分析。

 国内ディベロッパーによるファンド組成、間接不動産投資の体制づくりが進んでいるほか、開発投資はアジアを中心に引き続き活発となっている。2018年上期に発表された海外の不動産開発プロジェクトは事業費合計(CBRE推計)が約35億ドル。不動産開発プロジェクトの90%(事業費ベース)はアジア域内が対象で、アセットタイプ別では全体の6割を住宅が占めている。

関連記事(外部サイト)