減少するガソリンスタンド、売上3年ぶりに増加

ガソリンスタンドの売上が3年ぶりに増加 揮発油販売業者と給油所の数は減少傾向

記事まとめ

  • 経済産業省は平成29年度末時点の揮発油販売事業者数と給油所数の集計結果を発表した
  • 揮発油販売業者と給油所の減少が続く中、ガソリンスタンドの売上は3年ぶりに増加した
  • 帝国データバンクによると、2017年度は前年度比7.2%増の8兆8,660億3,300万円だった

減少するガソリンスタンド、売上3年ぶりに増加

減少するガソリンスタンド、売上3年ぶりに増加

揮発油販売業者・給油所数の推移(平成元年度末〜平成29年度末)

 揮発油販売業者と給油所の減少が続く中、ガソリンスタンドの売上は3年ぶりに増加。売上規模の大きい企業ほど増収の割合が高くなっている。

■揮発油販売業者と給油所の減少続く

 経済産業省は7月19日、平成29年度末時点(平成30年3月31日現在)で揮発油販売業者の登録を受けている事業者数と給油所数の集計結果を発表した。

 平成29年度末の揮発油販売業者数は前年度末比3.09%減の1万4,612事業者で、前年度末から466事業者減少した。過去の推移は、平成25年度末が同5.84%減の1万7,203事業者、平成26年度末が同4.50%減の1万6,429事業者、平成27年度末が同5.20%減の1万5,574事業者、平成28年度末が同3.18%減の1万5,078事業者だった。
揮発油販売業者・給油所数の推移(平成元年度末〜平成29年度末)

 平成29年度末の給油所数は前年度末比2.29%減の3万747給油所で、前年度末から720給油所減少した。過去の推移は、平成25年度末が同4.52%減の3万4,706給油所、平成26年度末が同3.45%減の3万3,510給油所、平成27年度末が同3.51%減の3万2,333給油所、平成28年度末が同2.68%減の3万1,467給油所だった。

 揮発油販売業者と給油所の減少傾向は続いているものの、ペースは鈍化傾向にあるようだ。

■ガソリンスタンドの売上は3年ぶりの増加

 一方、帝国データバンクは、ガソリンスタンド経営業者の実態調査を実施し、その結果を9月28日に発表した。調査では同社の企業データベースのうち、2018年9月末時点でガソリンスタンド経営を主業とする8,581社を抽出して集計・分析した。

 ガソリンスタンド経営を主業とする企業の2017年度の売上高合計は、前年度比7.2%増の8兆8,660億3,300万円で3年ぶりの増加となった。過去10年間の売上高は、リーマンショックなどの影響を受けた2009年度に同17.5%減の7兆5,261億600万円まで落ち込んだ。しかし、2010年度から2014年度にかけて5年連続で増加し、2014年度は10兆2,471億2,600万円に達し、過去10年間でピークとなった。その後は2015年度から2016年度にかけて2年連続で減少したものの、2017年度は3年ぶりに増加に転じた。

 2017年度の売上高の動向は、「増収」が32.8%、「横ばい」が45.8%、「減収」が21.4%だった。年商規模別で見ると、「増収」と答えた企業は「1億円未満」で15.5%、「1億円以上10億円未満」では31.6%だったが、「10億円以上50億円未満」では66.0%、「50億円以上100億円未満」は90.4%、「100億円以上」は87.4%と、年商規模の大きい企業では増収が多数を占めた。

 給油所の数が全国的に減少する中、売上規模の大きい企業を中心に売上高を伸ばす一方で、売上規模の小さい企業は苦戦を強いられているようだ。

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