商業用不動産モメンタムで「大阪」が世界1位

商業用不動産モメンタムで「大阪」が世界1位

JLL シティ モメンタム インデックス 世界で最もダイナミックな上位20都市

 米総合不動産サービスのJLLは、現在最も成長している都市経済や不動産市場を分析した年次レポート、世界の都市活力ランキングを発表した。

 JLLが発表した「2019年版シティ モメンタム インデックス(CMI)」は、世界131の都市を対象とし、直近3年間の短期モメンタムにおける様々な社会経済指標や商業用不動産の指標を分析。短期的な成長モメンタムを決定する要因を特定するもの。

 世界で最もダイナミックな上位20都市のうち、19都市をアジア太平洋地域の都市が占めた。特にインドと中国の都市が四分の三を占め、ベトナム、フィリピン、タイも上位入りしている。上位都市の多くがテクノロジーやイノベーション分野と強く結びついており、巨大テック企業だけでなく、スタートアップ企業の層の厚さも影響。ベンガルール、ハイデラバード、ホーチミン、深セン、ナイロビはいずれもスタートアップ企業文化が色濃い地域だ。
JLL シティ モメンタム インデックス 世界で最もダイナミックな上位20都市

 日本では、東京の不動産価格が高止まりしていることを背景に、大阪と福岡を含む日本の地方都市が投資先としての重要性を高めている。従来こうした都市は国内投資家が中心となっていたが、構造的なシフトにより海外投資家の注目を集め、特に大阪に対する注目度が高い。

 大阪の市場ファンダメンタルズは好調で、今後数年間は底堅いオフィス需要と限定的な供給による力強い賃料上昇が予想される。また、2019年のG20サミット開催、2025年の万国博覧会の開催地に決定したことで、インフラ整備や再開発の増加が見込まれる。その裏付けとして、大阪はサブインデックスである商業用不動産モメンタムで世界1位となっている。

※オフィスの需要、オフィス賃料、リテール賃料及びホテル客室料金の直近の変動率及び
予想される変動率(%)に関する変数に基づく。また、国際小売企業のプレゼンス、
商業用不動産直接投資総額、不動産透明度も含まれる。

 大阪に続き、福岡は商業用不動産モメンタムで4位にランクイン。福岡は、再開発プロジェクト「天神ビッグバン」を通じて、中核となる地域の再興に取り組んでいる。イノベーションエコノミーに注力することで、シアトル、ストックホルム、ミュンヘンのような、世界のイノベーションエコノミーにおいて重要な役割を果たしている中規模都市の一員に加わろうとしているとJLLは分析している。

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