300馬力超(!)。トヨタ新型「GRカローラ」の全貌を大予想! 往年のインプやランエボより速いってマジ?

304馬力というハイパフォーマンスにも程がある高性能エンジンを搭載したトヨタ新型「GRカローラ」(北米仕様のプロトタイプ)

トヨタが世界初公開した300馬力超の「GRカローラ」に注目が集まっている。どんな経緯で登場したモデルなのか? 発売日や価格は? トヨタを粘着取材する自動車研究家の山本シンヤ氏に聞いた。

ーートヨタが4月1日、新型「GRカローラ」を初公開して話題を呼んでいます。どんなクルマなんスか?

山本 今回公開されたのは北米仕様ですが、当然日本仕様もまもなく登場予定です。トヨタは昨年から水素エンジンを搭載したカローラスポーツで耐久レースに参戦しています。水素エンジンに目がいきがちですが、このプロジェクトは「カローラを鍛える」というミッションも並行して進められています。そのモータースポーツで得た技術や知見をフィードバックさせたのが、このGRカローラというわけです。

ーーふむふむ。

山本 トヨタの豊田章男社長は、「モータースポーツの実戦を通して得た成果はユーザーに素早く還元すべき」という思いが強いです。このGRカローラもGRヤリスと同じような考えで開発されているのは間違いないでしょう。

ーー発表されているスペックは?

山本 エンジンは1.6リッターの3気筒ターボ「G16E−GTS」。GRヤリスに搭載されているエンジンを活用していますが、GRカローラに合わせてパワーアップ、最高出力は304馬力でGRヤリスより32馬力アップ、最大トルクは370Nm(変更なし)となっています。

すべてがド迫力のGRカローラ。ボンネットなどにはエアダクトが設けられており、リアには巨大なスポイラー&3本出しマフラー。イカチー!

ーーえっ、1.6リッターで304馬力(!)。

山本 往年のスバル・インプレッサWRX STIや三菱・ランサーエボリューションより速いというウワサですよ。

ーーうぉー、マジか!

山本 304馬力を受け止めるのが、6速MTと4WDシステム「GR−FOUR」です。このシステムもGRカローラに合わせた専用セットアップになっています。実はこの4WDシステムは協業するスバルの知見が"間接的"に入っているようです。

ーーほお!

山本 2019年にトヨタとスバルは「新たな業務資本提携に合意」というリリースを出しました。この時「両社の強みを持ち寄り、最高に気持ちの良いAWDモデルを......」という文言がありました。しかし、ご存じのように4WD技術はスバルの伝家の宝刀です。

ーーええ。

山本 トヨタに知見を渡すことに躊躇する声が社内にはあったようですが、その声に対して「だったら、スバルはもっとスゴい4WD技術を生み出せばいいじゃないか」とスバルの技術トップが一喝したと。スバルは積み上げてきた技術と日々に自信があるんでしょうね。

ーーそんないろんな意味でガチすぎるGRカローラ誕生の背景には何が?

山本 トヨタのプレスリリースに答えがありますが、「今回、『お客様を虜にするカローラを取り戻したい!』とのモリゾウこと社長の豊田の強い思いで、GRカローラの開発が始まりました」と。

ーーどういうことスか?

山本 初代のカローラがデビューしたのは1966年です。以来、50年以上の歴史を積み重ねてきましたが、当初あった若々しく溌剌としたイメージが薄れているのも事実です。豊田社長は若者を含め、多くの人を魅了する、本来あるべきカローラの姿を今回の新型で取り戻そうと考えたのではないでしょうか。

ーーなるほど。ズバリ、発売と価格を予想してください。

山本 今年の夏頃までには発売、価格はGRヤリスよりも専用部品が少ない、それらを踏まえて予想すると500万円前後じゃないかと。

☆山本シンヤ
自動車研究家。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ワールド・カー・アワード選考委員。YouTubeチャンネル『自動車研究家 山本シンヤの「現地現物」』を運営

関連記事(外部サイト)