ホリエモン×ひろゆきが考える日本酒の海外普及策「ラーメン屋さんでワインの代わりに日本酒を飲ませる」

ホリエモン×ひろゆきが考える日本酒の海外普及策「ラーメン屋さんでワインの代わりに日本酒を飲ませる」

「いいものやおいしいものをいくら作っても、それが流通しないと意味ないっすよね」とひろゆき

"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。

今回は「ホリエモングルメ祭in大阪」で日本酒を飲みながらの対談。前編では、フランス在住のひろゆき氏が、日本酒がヨーロッパで普及しない原因として「一升瓶」を挙げ、「ワインのボトルと同じ形にすれば、ワインの流通網に乗せられるのでもっと売れる」と分析。これに対し堀江氏は、「日本酒はもっと低温貯蔵しなきゃいけないから、店舗の冷蔵庫から改革していかないと」とその難しさを語った。

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ホリ でも、今、サッカー元日本代表の中田英寿(なかた・ひでとし)さんとかは、日本酒を世界に売り込もうとがんばってるよ。会社を設立して、日本酒や日本の伝統工芸の発信に力を入れている。

例えば、「N」という自分の日本酒ブランドを作ったり、「CRAFT SAKE WEEK」っていう日本酒のテイスティングイベントを開催したり。

ひろ でも、いいものやおいしいものをいくら作っても、それが流通しないと意味ないっすよね。

ホリ だから中田さんが一番力を入れているのが流通なの。0℃まで冷蔵できたり、マイナス5℃とかで保存できる氷温冷蔵庫があるんだよ。その冷蔵庫を入れてくれた飲食店には「十四代」を特別に卸すことをしている。

「十四代」って人気がありすぎてなかなか仕入れられないから、わざわざ冷蔵庫を導入するインセンティブにはなる。要は、いい日本酒を餌にして、まずは日本料理店を攻めて物流を整えようとしているわけだ。

ひろ それ、めっちゃ大変そうっすね。ってのも、フランス人って本当に電化製品を買わないんですよ。だいたい10年か20年は使ってます。

ホリ 一般家庭ではなく、日本食レストランから行けばいいと思う。この場合の日本食レストランってすしとか割烹(かっぽう)じゃなくてラーメン屋さん。ヨーロッパの人にとってのラーメン屋さんって、日本のイタリアンレストランみたいなもんなんだよ。だから、そこでワインの代わりに日本酒を飲ませる。

ひろ なるほど。それはいいかもしれないっすね。パリに「一風堂」があるんですけど、1杯1500円とかするのに行列を作って食べていますから。

ホリ だから、日本酒もそういうところから攻めていくのはありっしょ。

ひろ ちなみに、フランス人はラーメンを食べるのに2時間かけたりするんですよ。もちろん麺は伸びてしまうんですけど、それでも酒を飲みながらゆっくり食べる。なので、ちゃんとした日本酒を入れれば、はやる気はします。

ホリ 日本人の感覚では、「ラーメン屋で日本酒なんか飲まない」と思うけど、海外では状況が違うからね。ちなみに、ここにあるのは「月の桂(かつら)」っていうブランドのにごり酒のスパークリング。

ひろ 僕、にごり酒特有の甘酒風の甘さが好きなんすよ。これもおいしいですね。堀江さんの近くにいると、いいものを飲めたり食えたりしますよね(笑)。

ホリ これは俺も今日初めて飲んだんだけど、めちゃくちゃうまいよね。こんなにおいしい日本酒だったらフランス人だって飲むでしょ?

ひろ 絶対、飲みますよ。ただ、中田さんがやっている冷蔵庫を買わせる改革は相当時間かかりそうですけどね。30年ぐらいたってようやく「あのとき、中田さんのまいた種がうまくいったよね」みたいになってる気がする。

ホリ いいんじゃないの、それで。

ひろ いいんすか?

ホリ 中田さん的にはそれでいいと思うよ。金もあるわけだし。この前、会ったときもイキイキしてたから。

ひろ まあ、中田さんみたいに発信してくれる人には、がんばってもらいたいですよね。

ホリ そうそう。日本酒は世界ではやるポテンシャルが十分にあるからね。俺もガンガン発信していこうと思ってるよ。

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『堀江貴文の誰がなんと言おうと、僕が認めた旨い店』(ぴあMOOK)がある

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』(SBクリエイティブ)

構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル

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