ホンダとヤマハ発が自動二輪事業で協業検討を発表(全文1)経緯と狙いなど

ホンダとヤマハ発が自動二輪事業で協業検討を発表(全文1)経緯と狙いなど

ホンダとヤマハ発が自動二輪事業で協業検討を発表

 本田技研工業とヤマハ発動機は5日、自動二輪事業のうち、50ccのスクーターや電動二輪車などを含む原付一種(第一種原動機付自転車)領域での協業に向けた業務提携の検討を開始したと発表した。

協業検討に至る経緯と狙い等の説明(ホンダ青山氏)

司会:皆さまこんにちは。本日は大変お忙しい中、また急なご案内にもかかわらず、本田技研工業株式会社、ヤマハ発動機株式会社の合同記者会見にご出席をいただきまして、誠にありがとうございます。このたび、ホンダ、ヤマハ発動機、2社におきまして、二輪車の原付一種領域における協業の検討を行うことになりました。本日このような形で共同会見の場を持たせていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
 それではまず初めに本日の出席者、ご紹介をさせていただきます。初めに本田技研工業株式会社、取締役執行役員、二輪事業本部長、青山真二でございます。

青山:青山でございます、皆さんこんにちは。

司会:続きまして、ヤマハ発動機株式会社、取締役常務執行役員、MC事業本部長、渡部克明でございます。

渡部:渡部です。よろしくお願いいたします。

司会:申し遅れましたけども、本日進行を務めさせていただきます、ホンダ広報部タナカでございます。本日もよろしくお願いいたします。

 それでは早速ご説明に入らせていただきたいと思います。まず初めにホンダの青山よりこのたびの協業検討に至る経緯、そして狙い等につきましてご説明をさせていただきます。それでは青山さん、よろしくお願いいたします。

青山:あらためまして皆さんこんにちは。ホンダの二輪事業を担当しております、青山でございます。本日はご多忙の中、急な会見のご案内にもかかわらずご出席を賜りまして、誠にありがとうございます。御礼を申し上げます。

 先ほど司会よりご紹介がありましたけれども、このたび、ヤマハ発動機さんとホンダとの間で日本の二輪車市場における、原付一種領域での協業に取り組むことになりまして、それに向けた業務提携の検討を開始いたしました。

 具体的な検討内容につきましては後ほどヤマハ発動機の渡部さんより、ご説明をさせていただきますが、まず私から今回の協業の検討に至る市場環境と背景、そして狙いにつきましてお話をさせていただきます。日本独自の最小排気量の二輪車のカテゴリでございます、第一種原動機付自転車、通称原付一種につきましては、日常における人々の身近な、便利な移動手段として長年、国内二輪車市場の中心を占めるカテゴリでございました。

 排気量50cc以下のエンジンを搭載し、私どもホンダのスーパーカブのような利便性と経済性に優れた業務用のモデルや、あるいはスタイリッシュで個性的なデザインのヤマハさんのジョグといったスクーターに代表されるものなど、さまざまなモデルが登場する一大カテゴリとなりました。

 しかしながら近年、軽自動車の販売の拡大、あるいは電動アシスト自転車の普及といった観点などで近距離向けの移動手段の多様化といったものが起こり、原付一種の販売数は減少が続いておりまして、市場は縮小しているという局面にございます。また世界的に高まるCO2の排出量の削減といった取り組みに伴う排出ガス規制の強化、そして安全性の向上を目的とした保安基準の強化などが今度予想されており、原付一種は取り組むべき課題の多い厳しい環境下にあるというふうに認識をいたしております。
 さらに将来に目を向けますと、世界的な流れとして二輪車におきましても電動化は重要なテーマとなってまいります。このような取り巻く環境の中で原付一種に今後どのように取り組んでいくべきか、近年検討を続けてまいりました。

 そうした中、ヤマハ発動機さんより協業のご提案をいただきました。同じ課題認識を持つメーカー同士、議論を重ねていく中で分かったことは使い勝手の良い、身近な移動手段として原付一種はまだまだポテンシャルがあるということでした。高齢化も進む中で地域内での近距離移動手段を必要としているお客さまはいらっしゃいます。そうしたお客さまにより良い商品をご提供するという、社会的な責任を私たちは果たすべきであると、そう考えております。そして同時に原付一種の電動化というさらなる進化に向けた取り組みも重要な課題と認識をしております。

 これらの思いを両社で確認し、共同で取り組むことでビジネスの高効率化と併せて、原付一種の新たなステージに進むべく、協業に向けた業務提携の検討を開始することになりました。実現に向けては具体的に検討すべきことはまだまだ多くございます。今後、魅力的な原付一種商品を通じて、ユーザーの皆さまの生活をより豊かなものにできるよう、日本の二輪車市場を盛り上げていきたいと、そう考えています。今後も引き続きご支援をいただければ幸いです。

 私からは以上となります。続きましてヤマハ発動機の渡部さんから取り組み内容についてご紹介をさせていただきます。ありがとうございました。それでは渡部さん、よろしくお願いいたします。

協業を進めていく具体的な内容について(ヤマハ発動機の渡部氏)

渡部:皆さまこんにちは、ヤマハ発動機の渡部です。私からはヤマハ、ホンダ両社で協業を進めていく具体的な内容について説明をさせていただきます。

 協業内容は3項目でございます。まず1つ目ですが、現在ホンダさんが国内で販売されている、50ccスクーターのタクトおよびジョルノの2機種に関して、これらのモデルをベースにヤマダ独自デザインの50ccスクーターをホンダさんの熊本製作所で生産をし、ヤハマにOEM供給をしていただくことを検討していきます。両社間では2017年の3月をめどに正式契約を交わし、2018年の生産、販売開始を目標としてプロジェクトを進めてまいります。

 2つ目ですが、現在ホンダ、ヤハマの両社ではそれぞれベンリィ、ギアといった50ccのビジネススクーターを生産、販売をしております。これらは新聞配達や宅配など、まさに業務用に開発されたビジネススクーターでございます。今回これらの次期モデルを共同で、両社で共同開発をし、ホンダさんよりOEM供給をいただき、それをそれぞれのブランドで販売をしていくということについても検討をしてまいります。なお、このモデルにつきましては今後予想される法規制、変更のタイミングに合わせて市場投入をしていきたいというふうに検討しております。

 最後に3つ目ですが、こちらは原付一種クラスの電動二輪車についてです。これまで両社は環境問題に対して独自に技術開発を行い、ご覧のようなモデルを市場投入してまいりました。しかしながら電動二輪車の普及には至っておりません。電動二輪車の最大の課題は、実は4つあります。1つは航続距離が短い、それと充電時間が長い、盗犯等の(※判別できず)、走行性能の問題、そして電動に関わるコスト。この4つが大きな課題でございます。

 この課題の解決を目指した基盤づくりの協業を検討してまいります。今朝、新聞報道が少しあったんですが、少しこの電動のところの取り組みについてはちょっとニュアンスが少し違っているような感じがしました。基盤づくりの協業をまずは進めたいということで、今考えております。協業の成果につきましては同業他社、異業種にも広く提案することで電動化の普及に向けて取り組んでまいります。以上3項目について力を合わせて取り組んでいきたいというふうに考えております。

 私たちは原付一種領域における協業生活を通じ、お客さまに身近な移動をより豊かなものにしていただきたいというふうに考えております。なにとぞご理解よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。

司会:青山さん、渡部さん、どうもありがとうございました。それではこのあと、これから質疑応答に移りたいと思います。ちょっと前のほう準備をいたしますので、今しばらくお待ちくださいませ。

 後ほど、フォトセッションもございますので、まずは質疑ということで進めさせていただきます。ちょっと会場が細長くて今日は申し訳ございませんが、カメラの方、よろしくどうぞお願いいたします。

 それでは青山さん、渡部さん、こちらのほうへお願いいたします。マイクの方、準備よろしいですか。ちょっと会場が長いので手を上げてください。よろしいですか、はい。それではこれからご質問をお受けしたいと思います。最初に御社名とお名前のほうを頂戴できればと思います。それではお願いをいたします。そちらの左手の2列目の男性の方ですね、はい。お願いいたします。

【連載】ホンダとヤマハ発が自動二輪事業で協業検討を発表 全文2へ続く