1週間分の民放ラジオ聞けます 本日開始の新機能で若いリスナー増やせるか

1週間分の民放ラジオ聞けます 本日開始の新機能で若いリスナー増やせるか

「タイムフリー」というボタンが追加されたradiko.jpのPC画面

 民放ラジオ局の番組をインターネットで聞くことができるサービス、radiko(ラジコ)は、11日から、1週間以内に放送された番組をさかのぼっていつでも聞くことができるタイムフリー聴取機能の無料提供を、全国で開始した。お気に入り番組の再生ページをSNSで共有するシェア機能も追加。名古屋市に本社などを置く広域・県域局民放5社が初の合同会見を開いてアピールするなど、ラジオリスナー増に向けて力を入れる。

「タイムフリー」「シェア」 無料・無登録で使用可能

 新機能は、無料・無登録で使える。スマートフォンやタブレット、パソコンなどでradiko.jpにアクセスして任意の放送局を選択すると、上部に「タイムフリー」というボタンが表示される。これを押すと1週間前までに放送された番組を自由に選んで再生できる。再生は番組ごとで、最初に再生ボタンを押してから3時間操作可能。停止や前戻し、先送りなど音楽プレーヤーのように操作ができる。

 友人たちにSNSで伝える場合、「シェア」ボタンを押すと、番組再生画面にジャンプするURLが生成され、コメントを追加して送信できる。「この曲を友達に教えたい」とか、「このトークを相手に聞かせたい」という場合、番組のどの時点から再生するかを任意設定もできる。

 同機能は、それぞれの端末にデータをダウンロードするものではなく、radikoサーバーのデータを受信しながら再生するストリーミング方式。radiko無料会員なら、利用者の現在地の地域、全国の局が聞ける有料会員であれば、全国民放101局中radiko参加の82局と放送大学(5日現在)が機能の対象になる。

近年伸び悩み 若年層リスナーの増加狙う

 新機能開発の狙いについてradikoは「ラジオメディアの価値向上とラジオ番組コンテンツとの接触機会の拡大」と説明している。同社によると、radikoのユニークユーザー数は1日あたり約100万人、1カ月では1200万人が利用している。一方、2010年のradikoサービス開始後、1000万人突破は2年後に達成しており、それ以降大きな伸びはない。有料会員数は30万人ほどで推移。ユーザーは30〜40代が最も多く、10〜20代の利用者増が課題となっている。

 5日夜には在名民放5社が新機能を合同アピールした。あいさつに立ったradikoの岩井淳社長は「ネットニュースで芸能人の発言が話題になることがある。その発言を、直接聞くことができる」などメリットを説明。「シェア機能で、ラジオリスナーを増やしていきたい」と、まだラジオに触れたことがない人にとって、新機能がラジオを聞くきっかけになることに、期待を込めた。

 会見を開いたのはCBCラジオと東海ラジオ放送、エフエム愛知(@FM)、ZIP-FM、InterFM(RadioNEO)の5社。ラジオ聴取者増と、サービス利用者へのよりよい聴取環境の提供を呼びかけるため、各局代表パーソナリティーらが合同でPR。「番組では友人に向けたお祝いメッセージをリスナーから頼まれて紹介することがある。それを聞き直して、相手に伝えることもできる」などと魅力を語った。
(斉藤理/MOTIVA)