10年ぶりの減益でローソンが岐路に ローソンに秘策はあるのか

ローソンが3〜8月期10年ぶりの減益で厳しい状況に 商品力がカギか

記事まとめ

  • ローソンの2016年3〜8月期決算は営業利益が前年同期比5%減と、10年ぶりの減益に
  • 店舗数は3位に転落、既存店売上高もマイナスとなり、上位2社と比べ厳しい状況だという
  • ローソンが上位2社との差を縮めるためには、商品力がカギになると言われている

10年ぶりの減益でローソンが岐路に ローソンに秘策はあるのか

10年ぶりの減益でローソンが岐路に ローソンに秘策はあるのか

(写真:ロイター/アフロ)

 コンビニ大手のローソンが岐路に立たされています。これまでローソンは店舗数で2位でしたが、9月にユニー・ファミリーマートホールディングスが発足したことで3位に転落してしまいました。最新の決算では減益に転じるなど業績面でも苦戦を強いられています。三菱商事の子会社になることで立て直しを図りたいところですが、台所事情が苦しいのは三菱商事の方で、ローソンはむしろ頼られる側です。果たしてローソンに秘策はあるのでしょうか。

 ローソンの2016年3〜8月期決算は営業利益が前年同期比5%減と、3〜8月期としては実に10年ぶりの減益となりました。既存店売上高もマイナスとなり、上位2社と比べて厳しい状況となっています。

 ローソンは約1万3000店舗を擁する業界2位の企業でしたが、9月からその勢力図が大きく変わりました。ファミリーマートとサークルKサンクスを運営するユニーグループ・ホールディングスが経営統合し、新会社を設立したからです。店舗ブランドはファミリーマートへの統一が決まっており、新生ファミリーマートはローソンを抜き、トップのセブン−イレブンに肉薄することになります。

 三菱商事はローソンに対して公開買付(TOB)を実施し、子会社化することをすでに決定しています。ローソンは三菱商事の傘下に入ることで競争力を強化し、シェアを拡大するとしていますが、事はそう簡単ではありません。三菱商事の経営も苦しい状況にあり、今回の子会社化は三菱商事を支援するためという色彩が濃いからです。

 今後、ローソンが上位2社との差を縮めるためには、商品力がカギになると言われています。例えばローソンは、ドーナツの品質を高め、ドーナツ専門店に近い形で商品を提供するなどの工夫で他社との差別化を図っていますが、残念ながらこうした努力は今のところ数字には結びついていないようです。

 ローソンの一日当たりの平均的な売上高は50万円台と言われていますが、業界トップのセブンは60万円台とかなりの隔たりがあります。出店戦略の違いもありますが、やはり商品力に差があることは否定できないでしょう。

 先日は銀行業への参入を検討していると報じられましたが、仮に銀行業に参入するにしても、すでにセブンが実施しているビジネスモデルですから、決定打にはなりにくいと思われます。規模の面で不利になったローソンにとって、他社にない画期的な商品やサービスを生み出せるのかが今後のカギとなりそうです。


(The Capital Tribune Japan)