「着たら洗う」で洗濯物増加傾向 大容量洗濯機も家庭に

「着たら洗う」で洗濯物増加傾向 大容量洗濯機も家庭に

12kgの大容量タイプ『ビッグドラム BD-NV120C』29万8981円/日立(編集部調べ実勢価格)

 家事の負担を減らして、時間を作り出す「時産家電」として進化をする昨今の白物家電だが、いったいどうやって選べばいいのだろうか。ここでは洗濯機の選び方をレクチャーする。

 洗濯機は、全自動洗濯機と洗濯乾燥機に分かれる。前者は乾燥機能のないタテ型洗濯機に、後者はドラム式洗濯機に多い。家電コーディネーターの戸井田園子さんはこう話す。

「汚れを落とす洗いを重視して天日干し・室内干しで乾かす人ならタテ型を、毎日の洗濯物は乾かすところまですませたい人なら、ドラム式を選ぶのがいいでしょう」

 ドラム式で乾燥まで行うと、電気代がタテ型の倍近くになることもあるが、干す時間と手間が省ける点は見逃せない。食べこぼしや皮脂汚れなどの頑固な汚れをしっかり落としたい人は、汚れ落ちが優れるタテ型を選ぶとよい。

◆「汚れたら洗う」から「着たら洗う」時代へ

 通常、洗濯機のサイズを決める場合は、1日1人分の洗濯物の量を1.7kgと想定し、これに家族の人数を掛け算する。つまり、4人家族なら7kg、2人家族なら4kgのサイズを選ぶのが目安になる。

「ところが、最近は洗濯の価値観が、“汚れたら洗う”から、“着たら洗う”に変わってきており、世帯当たりの人数が減っているにもかかわらず、洗濯物の量は増加。洗濯機は10~12kgといった従来なかった大型タイプが登場しています」(戸井田さん)

 大容量でまとめ洗いしたい共働きや多忙な1人世帯にも購入者が多い。

 また、従来に比べ間口も広くなり、洗濯物の出し入れがしやすく、毛布など大ものも洗いやすくなっている。

「大型でも、インバーターのモーター直型の洗濯機を選べば、運転音が静かで夜間の洗濯にも問題なし」(ビックカメラ・照井友貴子さん)

◆独自の方式で洗浄力アップ

 洗濯機選びで最も重要なのが洗浄力だ。各社が独自に開発した理論による方式は、汚れへのアプローチが違う。

「モーターの強化など、ハードについてはどの社もすでに極限近くまで開発を進めています。これからは洗剤の能力をどれだけ引き出せるかがポイントです」(カカクコムの鎌田剛さん)

 パナソニックは泡洗浄という機能を持ち、最上位機種では温水泡洗浄を採用。

「これは、一般的な粉や液体の洗剤をしっかり泡立て、さらに洗剤液を温めて洗浄力をアップさせようというもの。日立はナイアガラ洗浄という方式を用い、高濃度洗剤液を衣類に浸透させつつ、大流量のシャワーで汚れを落とします」(鎌田さん)

 なかでも、これら2社が汚れ落ちもよく高評価だ。

「ヒーター機能での温水洗浄は、60℃以上で洗うことによりダニを死滅させる効果もあります」(戸井田さん)

 また東芝は、「ウルトラファインバブル洗浄」を採用。ナノサイズの小さな泡が繊維の奥に浸透、洗剤の効果を高めて、いつもの洗濯で黄ばみを防ぐ。

 このほか、汚れがちな洗剤入れが取り外して洗えるタイプは、女性層に好評だ。

 さらに、ドラム式では液体洗剤をあらかじめ入れておけば、洗濯物の量に合わせて自動的に適量を自動投入してくれる機種もパナソニックから登場している。

 照井さんによると、一時期、洗浄力が弱いと人気が落ちていたドラム式でも、温水+洗浄力アップの技術革新が進み、再び人気が高まっているそうだ。

※女性セブン2018年10月25日号

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