専門家に直撃!「裸で寝る=健康に良い」ってホント?

専門家に直撃!「裸で寝る=健康に良い」ってホント?

好みや文化なども重要なポイント。例えば、快適に裸で寝られる環境が整っても、何も身に着けていないことを不安だと感じる人もいるはず。その不安感から寝付けなくなってしまっては、元も子もないのだ 写真:wavebreakmedia / PIXTA(ピクスタ)

海外の映画やドラマ作品で時折見かける、主人公が裸でベッドに寝るシーン。風邪引かないのかな…なんて考えが浮かびつつも、「裸で寝るのは健康に良い」という話を聞いたこともある。はたしてその真相とは…?

●世界と日本の「裸で寝る人」の割合とは?

国際睡眠協会が世界6カ国を対象に、2013年に行った調査によれば、「何も身に着けずに寝る人」が最も多いのはイギリスで30%。続いて、カナダ14%、アメリカ12%、メキシコ12%、ドイツ9%という結果が出ている。調査対象は250人(アメリカは251人)。直近2週間の睡眠行動についてきいた調査のうえ、季節も明らかにされていないため一般論には落としにくいが、イギリスを筆頭に少なくない割合で“就寝裸族”ともいうべき人は存在するようだ。

実は、同調査で日本の欄は存在するものの、その数字は無表記(0%)。「寝るときに何も身に着けない」日本人はいないということらしい。しかし、「実は裸で寝ている」という声をチラホラと耳にすることもあるので、改めて20〜30代の男女223人にアンケート調査を行ってみると、次のような事実が判明した。(R25調べ/協力:アイリサーチ)

〈あなたはどんな格好で寝ることが多い?〉
・ジャージ&Tシャツ 46.4%
・パジャマ 35.4%
・パンツ一枚 8.1%
・裸 3.6%

・答えたくない 6.3%

「ジャージ&Tシャツ」「パジャマ」で8割以上を占めるものの、「パンツ一枚」は8.1%、「裸」は3.6%。上記の国の割合には劣るが、10人に1人程度は“(ほぼ)裸で寝ている”ようだ。

●専門家に直撃!「裸で寝る=健康に良い」ってホント?

その“10人に1人”のなかには、「裸で寝ると健康に良い」という噂を信じている人もいるはず…しかし、この説は本当に正しいのだろうか? そこで、睡眠医療を専門とするスリープ&ストレスクリニックの院長・林田健一先生に尋ねてみた。

「裸で寝るのは健康に良いか――睡眠の面では、“人それぞれ”といえるでしょう。良い睡眠を確保するためには、就寝時、不快感から途中で目を覚ますことを避けないといけません。そのため、快適に寝られるならば、裸でもかまわないのです」

一般に、裸だと下着などによる締め付けがなくなり、血流が良くなるため、健康に良いとされる。しかし、裸に違和感を覚えて寝付けなくなったり、汗を吸い取る衣類がないために寝具が体に張り付き寝づらかったりして、睡眠の質が下がってしまう可能性もあるそうだ。

「結局、最も良い睡眠を取るためのベストアンサーは人それぞれなんです。大切なのは、自分が心地よいと思うカタチを選ぶこと。なお、寝ているときに不快に感じないためには、体と寝具の間の空間が33、4度の温度になるように、寝具などを調整する必要があります」

1年のなかで大きく気温が変動する日本では、半袖や長袖、生地の種類などのバリエーションが豊富で、温度に合わせて選ぶことができるTシャツを寝巻きにしているのは意外と合理的なのかも。寝つきが悪かったり寝ている間にちょくちょく目が覚めてしまったりするなどの悩みがある人は、まずは就寝時の格好を見直してみてはいかがだろうか。

(河島マリオ)


※当記事は2016年10月07日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。

関連記事(外部サイト)