「立ち会い出産によるセックスレス」対策の鍵は…?

「立ち会い出産によるセックスレス」対策の鍵は…?

感動だけじゃない? 夫婦生活の亀裂につながる可能性も…。立ち会い出産でセックスレスになる男性側の原因をメンタル面から分析! 写真:Ushico / PIXTA(ピクスタ)

「鼻からスイカを出すほど」ともたとえられる痛みをともなう出産。妻を少しでもサポートしたい、そして子どもが誕生する瞬間の感動を共有したい。そんな気持ちから立ち会い出産を望む男性も少なくないだろう。しかし、その選択がその後のセックスレスにつながることもあるようだ。

R25では、20歳〜40歳の既婚で子持ちの男性から、出産に立ち会った男性100人と立ち会わなかった男性100人にアンケート結果を実施し、結果を比較した(R25調べ/協力:アイリサーチ)。まず、「出産を境に、セックスの頻度が減った、またはセックスレスになったか?」と質問したところ、前者は64.0%、後者は59.0%が「なった」と回答し、5ポイントながら出産に立ち会った男性の方が高い結果になった。さらに、立ち会った男性の15.0%は「立ち会い出産が性生活(セックスレス)影響したと思う」と答えている。

なぜ立ち会い出産はセックスレスの原因になり得るのか? 考えられる理由について精神科医のゆうきゆう先生に聞いた。

「基本的に男性は、血液を見るのが苦手だとされています。女性は毎月月経で自分の血液を見ていますが、男性にとっては『血液を見る=大きなけがや事故』などを連想してしまうのかもしれません。また、もともと男性は視覚情報を重視しやすい傾向がありますので、血液を見ること自体がショッキングに感じられやすいという面もあるでしょう」(ゆうき先生、以下同)

また、“性の対象”についての見方が変容してしまうことも原因のひとつになるそう。

「妻の生殖器から、子どもが生まれてくる様子を目の当たりにすることで『性の対象として見てはいけない』と無意識に自制している可能性もあります。また、『出産時の妻が怖かった』『出産時に苦しむ姿を見て怖くなった』『もう一人産んでもらうのは可哀想だと思った』といった意見も少なくありません。そもそも出産は血液以外にも便や尿を目撃することも多い。そうしたことにより、元々の女性のイメージが壊れてしまったり、妻を女性から母親という認識にシフトしたりと、妻へのイメージそのものが塗り替えられることにつながります」

では、「立ち会い出産はしたいが、セックスレスにはなりたくない」という人はどうすればいいのだろう?

「立ち会い出産を希望する人向けの教室がありますので、まずはそこで一緒に出産ビデオを見て予習しておくことが大切です。ただ、注意しておきたいのは、ここで得られるのは映像情報だけということ。実際に出産で生じる血液や羊水のにおいなどは感じられません。男性の嗅覚は女性に比べると鈍いとされますが、出産時の血液や羊水の入りまじったにおいはそれなりに強いものですから、そこもある程度知識として持っておく必要があります」

つまりは、より具体的な状況を頭の中でイメージしてから、立ち会いに臨むことがポイントになってくるようだ。続けてゆうき先生は次のようにアドバイスする。

「『出産は神秘的で素晴らしい』というイメージは、一度捨てましょう。もちろん、そう感じられる人もいますが、グロテスクスで見るのがつらいという人も少なくありません。出産時に貧血や過呼吸で倒れてしまう男性もいますから、もし男性がつらくなったらそっと退出できるようにしておくといいでしょう。生理的に受け入れられないものに無理やり立ち合っても、夫婦間や親子関係には決してプラスに働きません」

ちなみに、出産時に興奮して男性に暴言を吐いてしまう女性もいて、それがショックで愛情が薄れたというケースや、離婚にまで発展してしまった…という人もいるとか。出産で起こり得るあらゆることをシミュレーションしたうえで、すべてを受け止める覚悟ができた男性のみ、分娩室に足を踏み入れるべきなのかもしれない。

(末吉陽子/やじろべえ)


※当記事は2016年10月15日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。

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