石北本線再開、10月上旬に繰り上げへ 根室本線一部は「復旧に多大な困難」

石北本線再開、10月上旬に繰り上げへ 根室本線一部は「復旧に多大な困難」

根室本線・新得駅構内の下新得川橋梁(1907年建設)では橋梁や橋台、護岸などが流出した(写真出典:JR北海道)。

JR北海道が、台風で被災した線区の再開見込みを発表。石北本線は工事が順調に進み、2016年10月上旬に応急復旧にて再開する見込みです。一方、根室本線では再開時期が「未定」の区間もあります。

代行バスを運行している区間も

 JR北海道は2016年9月14日(水)、台風被害により不通になっている各線区の復旧見込みを発表しました。

 石勝線と根室本線のトマム〜新得〜芽室間は、少なくとも今年11月末までは運転再開が困難な状況といいます。3本の橋梁(きょうりょう)が流出したほか、土砂流入、線路流出、護岸崩壊など、被害は大きな損壊だけでも12か所にのぼっています。復旧作業に際しては、河川管理者や砂防管理者らと協議、連携のうえ、少しでも早く進めていくということです。現在はトマム〜帯広間と、現地学生の通学用として新得〜芽室間でそれぞれ代行バスが運行されています。

 根室本線・富良野〜東鹿越〜幾寅間についてはすでに復旧工事に着手されているものの、東鹿越〜幾寅間では信号システムが壊滅状態といいます。そこでまず、富良野〜東鹿越間の復旧工事を進めていくということです。現在は富良野〜幾寅間で通学用の代行バスが運行されています。

 同じく不通の根室本線の幾寅〜新得間は、設備の損壊が著しく、線路が山間部を走っていることなどから「復旧には多大な困難を伴う」(JR北海道)とし、再開時期は「現時点では未定」(同)です。

 JR北海道によると、富良野〜東鹿越間で使用される車両は釧路にあるとのこと。根室本線の幾寅〜新得間の再開は未定であることから、富良野〜東鹿越間で運転を再開するには、石北本線の復旧を待って同線経由で車両を釧路から富良野まで回送し、かつ、札幌圏の車両も集める必要があるといいます。このため、富良野〜東鹿越間の運転再開は、10月中としています。

路盤流出の石北本線は再開見込みが繰り上げ

 路盤流出が生じた石北本線の上川〜白滝間は、被災箇所にて護岸工事などが順調に進んでいることから、応急復旧による運転再開見込みは、これまでの10月中旬から10月上旬に繰り上がりました。

 日高本線の苫小牧〜鵡川間は「今週末」に運転再開の見込みです。今回の被災ではケーブルが損傷。これを復旧させ試験、試運転などが実施されます。なお、長期運休中の鵡川〜様似間は、今回の台風により「一段と大きく被災」(JR北海道)したといいます。JR日高線沿線自治体協議会において、引き続き「持続的に維持できる仕組みの構築」について協議を行っていくとしています。現在は苫小牧〜鵡川〜様似間で代行バスが運行中です。

 線路冠水が解消された釧網本線の東釧路〜摩周間は、今日14日14時ごろから運転を再開。摩周〜知床斜里間は16日14時ごろからの運転再開に向けて準備が進められています。

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