東武の新SL「大樹」、乗務員が語る運転のポイント 2017年8月デビューへ訓練進む

東武の新SL「大樹」、乗務員が語る運転のポイント 2017年8月デビューへ訓練進む

鬼怒川温泉駅で東武特急「スペーシア」と並ぶSL「大樹」(2017年6月16日、恵 知仁撮影)。

東武鉄道に登場する新たなSL列車「大樹」。2017年8月の営業運転開始に向け、習熟訓練が進んでいます。この訓練運転について、機関士と機関助士に聞きました。

真夏は60度以上に

 東武鉄道が2017年夏、新たに運転を開始するSL列車「大樹(たいじゅ)」。まもなくのデビューに向けて、乗務員の習熟訓練が進んでいます。

 2017年6月16日(金)の午前9時ごろ、SL「大樹」の訓練列車は下今市駅(栃木県日光市)を発車。およそ35分をかけて、同じく日光市内の鬼怒川温泉駅に到着しました。

 運転を担当した機関士の黒田健一さんは、SL「大樹」が運行される下今市〜鬼怒川温泉間は曲線(カーブ)や勾配が多く、技術を身につける必要があると、訓練の意義を話します。

 また機関助士の梅林俊輔さんは、新高徳駅(日光市)に向かって勾配を上っていくところが技の見せどころといい、それに備えて十分な力を得られるよう石炭を火室に投入、ボイラーの状態を調整していくそうです。

 ちなみに蒸気機関車の運転室は、真夏には60度近くになるそうで、機関助士の梅林さんは今回、水を1.5L、片道の運転で自分に補給したといいます。

 東武鉄道はSL「大樹」の運行開始にあたり、JR北海道や秩父鉄道(埼玉県)、大井川鐵道(静岡県)、真岡鐵道(栃木・茨城県)にSL乗務員、検修員などの養成を依頼。客車はJR四国から、SLの向きを変える転車台はJR西日本から譲渡を受けるなど、全国の鉄道会社による協力で誕生するのが、このSL「大樹」が持つ特徴のひとつです。なお機関助士については、すでに東武鉄道での自社養成もはじめているとのこと。

 SL「大樹」の営業運転開始は2017年8月10日(木)の予定。東武鬼怒川線の下今市〜鬼怒川温泉間で、土休日を中心に走ります。乗車には運賃のほか、大人750円、子ども380円の座席指定券が必要で、乗車1か月前から発売されます。

【写真】真夏は60度にもなるSL「大樹」の運転室

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