根室本線の不通区間、復旧費は10.5億円 工期は「少なくとも12か月以上」 JR北海道

根室本線の不通区間、復旧費は10.5億円 工期は「少なくとも12か月以上」 JR北海道

斜面が崩壊した根室本線の第4落合トンネル入口付近(写真は2016年10月発表)。現在は緊急対策として線路と道路のあいだに土堤を設置している(画像:JR北海道)。

JR北海道が、2016年8月の台風被害で不通になっている根室本線・東鹿越〜上落合信号場の復旧工事費を発表。概算で10.5億円を要するといいます。

不通区間は「JR北海道単独では維持困難」な線区

 JR北海道は2017年7月12日(水)、不通になっている根室本線・東鹿越〜上落合信号場間の復旧について、概算で10.5億円の工事費を要するとの調査結果を発表しました。

 この区間では2016年8月、台風10号による集中豪雨により斜面の崩壊や線路への土砂流入など甚大な被害が発生。列車は運休し、現在はバスによる代行輸送が行われています。

 今回計上された復旧工事費は、同規模の災害が発生してもJR北海道の設備機能が維持できる水準の概算額といいます。10.5億円の内訳は、土木5.4億円、軌道2.3億円、電気2.8億円です。復旧工事を行う場合、期間は「少なくとも12か月以上」を要するとしています。

 一方、東鹿越〜上落合信号場間を含む根室本線の富良野〜新得間は、輸送密度が200人未満であり、JR北海道が「単独では維持困難」としている線区です。同社は「復旧するには国等による災害復旧事業費補助の枠組みを使うことになりますが、公的資金を入れるということは、持続的に路線を維持していくということが前提となります」と説明。「持続可能な交通体系」の方向性が定まっていない現状では、復旧着手には慎重な姿勢を見せています。

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