「駅の伝言板」が残った理由 通信が発達したいま、課された新しい役割とは

「駅の伝言板」が残った理由 通信が発達したいま、課された新しい役割とは

銚子電鉄、仲ノ町駅の「伝言板」(画像:銚子電鉄)。

かつて携帯もポケットベルもない時代に、多くの駅に存在していた「伝言板」。通信の発達とともに姿を見る機会が少なくなったいまも、置き続けている駅がありました。ただ、最盛期とは役割が少し異なるようです。

伝言板に伝言なし?

 かつて、携帯電話やPHS、さらにはポケットベルも出回っていなかった頃、多くの鉄道駅には「伝言板」があり、人から人へ伝言をつなぐ役割を果たしていました。人気コミックの影響から「XYZ」とチョークで書かれた文字もよく見受けられました。

 伝言板はいまもあるのでしょうか。確認したところ、銚子電鉄(千葉県銚子市)の駅に置かれていることがわかりました。

 しかし、銚子電鉄は「伝言板として長らく機能はしておりません」と話します。伝言を書くためのチョークや黒板消しは、すでに撤去されているそうです。

「現在は伝言板としては誰も使っておらず、使いたいという要望も特にありません」(銚子電鉄)

 ここ20年弱のあいだを通しても、乗客が使っている様子は見られなかったそうです。

残っているのにはワケがある

 では現在、どのような用途で使用しているのでしょうか。

「広告物などを掲出する『掲示板』として使っています。伝言板の下はサッシ窓になっているのですが、たとえば伝言板を取り外して、広告物などをサッシ窓に直接貼りつけると使い勝手が悪くなってしまいます。伝言板がちょうどよい役目を担っています」

 仲ノ町駅の伝言板は現在、周辺の観光情報などが掲示されているそうです。銚子電鉄は伝言板を撤去する予定は特になく、今後も掲示板として使っていく方針といいます。

【写真】銚子電鉄を走る2000形電車

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