東急電鉄、新社長に高橋和夫さん 東急バスに19年間 新経営計画に向け4月から

東急電鉄、新社長に高橋和夫さん 東急バスに19年間 新経営計画に向け4月から

東急電鉄社長の野本弘文さん(左)と、新社長に就任する高橋和夫さん(2018年2月8日、中島洋平撮影)。

2018年4月1日、東急電鉄の新社長に現・経営企画室長の高橋和夫さんが就任します。東急バスの分社化など、30年近く交通関連事業に携わった経歴の持ち主が、新たな「かじ取り役」になります。

新たな中期経営計画に向け社長交代

 東急電鉄の代表取締役社長が2018年4月1日(日)に交代します。2月8日(木)、その記者会見が行われました。

 新社長は高橋和夫さん(60歳。「高」は正しくははしごだか)。現在の役職は専務執行役員経営企画室長です。現社長の野本弘文さんは、交代の理由について次のように話します。

「社長に就任して7年、2度にわたる中期経営計画を策定し、目標をおおむね達成してきました。創業100周年を迎える2020年に向け、2018年4月からの中期経営計画を高橋専務と策定するなか、ともに進めてくれている高橋専務にかじ取りを任せ、バトンをつなぐくことが最善と考えました」(野本さん)

 野本さんは経営者の要件として、「ビジョンを構想して社員に伝え、一緒になって実行していく力、さまざまな意見を総合して正しい判断を下す力、そしてリスクへの対応力」というみっつを挙げたうえで、「高橋専務はそのすべてを兼ね備えた、バランスのとれた人物」と評価しました。

 なお、野本さんは4月以降、代表権のある会長に就任し、東急グループ代表を引き続き兼任します。

新社長の経歴、人となりは? 地方、海外へも進出

 新たに社長に就任する高橋さんは、1980(昭和55)年に東急電鉄へ入社。10年にわたり鉄道やバスの交通事業に携わり、バス事業の分社化プロジェクトに関わりました。1991(平成3)年の東急バス設立後、同社に19年出向し、現業を含めひととおりの仕事を実践してきたそうです。その後東急電鉄へ復職したのち、2011(平成23)年、野本社長の就任とともに経営企画室長に就いています。

「東急電鉄は鉄道、都市開発など事業が多岐にわたります。各分野の第一人者が集まる経営陣のかじ取り役をやってほしいと、野本社長から頼まれまれたときは、重責が務まるかとひと晩悩みましたが、しっかりと経営課題に取り組む覚悟を決めて引き受けました」(高橋さん)

 その経営課題のひとつとして、高橋さんは「地方や海外への進出」を挙げます。

「当社のビジネスモデルの根幹は、鉄道と都市開発の2軸を進めていくことですが、沿線の人口も減っていくなか、地方や海外にも進出しています。たとえば当社では3年前から仙台空港の運営を手掛けていますが、これは、私鉄のビジネスモデルと似ているということから始めたものです」(高橋さん)

 鉄道事業については「安心・安全という当たり前があってこそ、ほかの事業も展開できます。安全に終わりはないと肝に銘じ、油断せず変化に対応していきます」(高橋さん)と話します。

 ちなみに、高橋さんの趣味はランニングやトレッキング。自身の人柄については、「失敗を恐れるより、やらないことを恐れるタイプ」だそうです。

【写真】東急の拠点、渋谷の現在

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