ANAエアラインスクールの「グラハン」講座とは? 説明会で就活生が実務の一端を体験

ANAエアラインスクールの「グラハン」講座とは? 説明会で就活生が実務の一端を体験

空港におけるグランドハンドリング業務のひとつ、「マーシャリング」。写真はイメージ(画像:ANAビジネスソリューション)。

就職活動を控える学生に向け、航空機の離着陸をサポートする「グランドハンドリング」を学べる講座が「ANAエアラインスクール」に開講します。先立って行われたコース説明会では、業務の一端を実際に体験しました。

講師は現場スタッフ

 就職活動を控える学生を対象とした「ANAエアラインスクール」の東京校(東京都港区)にて2018年2月18日(日)、今春より開講する「グランドハンドリング講座」の説明会が開催されました。

「グランドハンドリング」とは、空港から航空機を定刻に離着陸させるため、地上にてサポートを行う業務です。航空機が滑走路から駐機スポットへ移動し、停止線へ正確に導くマーシャリング業務のほか、飛行機に搭乗橋(乗客や乗務員を乗降させるための設備)を装着する業務、荷物の揚げ下ろし業務、後ろに下がれない飛行機をトーイングカーという特殊車両で押し出す業務など、多岐にわたります。上述の「グランドハンドリング講座」では、これらを成田空港での実務体験を通して学べるとのことです。

 今回、説明会の実施に至った経緯のひとつは「グランドハンドリングの知名度をあげたい」という思いとのことです。飛行機の運行を支えるグランドハンドリングですが、接客対応で表に顔を出す機会が多いキャビンアテンダントや空港のグランドスタッフに比べると、詳細を知られていないことが多いのだといいます。

 説明会には全国各地から40名を越える大学生が集まりました。講師にはANA成田エアポートサービスから、長らくグランドハンドリング業務に携わったのち、現在は人事を担当しているという吉田さんと、現役でグランドハンドリング業務に就いている小松さんのふたりです。

 業務内容を説明するにあたり吉田さんは、「安全」という言葉を何度も繰り返しました。利用者が飛行機に対して期待することは「安全性」「定時性」。そのふたつを固守することが、グランドハンドリングの重要な役割であるといいます。

全員でマーシャリングの実演も

 説明会では、実際に身体を動かしてのマーシャリングの説明も実施されました。マーシャリングには、船をこぐ櫂(かい)の先端部のような形の「パドル」もしくは「マーシャリングライト」と呼ばれる長いライトと、自分の身体を用います。両手に道具を持ち、飛行機の機長に様々な合図を送ります。講師の小松さんが見本を見せ、全員でマーシャリングを実演。両手を伸ばしたり、曲げたり、弧を描くように動かしたりして、「左へ回れ」「右に回れ」「停止」などの動きを表現します。

 感想を聞かれた女子学生は「自分ひとりの体で、500人乗っている飛行機を動かすのはすごいことだと感じました」と話しました。なお、実業務でマーシャリングを行うのは、作業を統括する現場責任者です。基本的に勤続年数5年以上から就くことができるといいます。

 また、トーイングカーなど特殊車両の運転について説明した講師の吉田さんは、はじめた当時は全く感覚がつかめずに苦労としたとも話しますが、自分の手で飛行機の出発を導く業務に、やりがいとプライドを持ち「この仕事をやりたいと思って仕事をしている」と話します。

 なお「知名度をあげたい」という目的も含まれた講座の開講ですが、すでにグランドハンドリングに焦点をしぼって就職活動を行う大学生もいます。

 関西外国語大学3回生の女子学生は、小学2年から高校まで続けた野球での経験から、チームプレイと身体を動かすことに魅力を感じ、グランドハンドリングを目指しているといい、特殊車両の操縦に対して「ぜひできるようになりたい」と話します。

 神奈川大学3年生の男子学生は、グランドハンドリングを目指すため、普通自動車運転免許をマニュアルで取得。今後は、グランドハンドリングに焦点を絞り、就職活動を行っていくといいます。

「ANAエアラインスクール」は東京校、大阪校のほか、札幌、福岡、名古屋で開講しています。「グランドハンドリング講座」は東京校以外でも順次実施される予定です。

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