高速路肩の風車のナゾ クルクル回るのは何のため?

高速路肩の風車のナゾ クルクル回るのは何のため?

高速道路用の防じん型デリネーター。横から見ると、汚れを落とすためのブラシが見える(画像:吾妻商会)。

高速道路の路肩でクルクル回っている風車のようなもの。あれはいったい何なのでしょうか。どのような理由で道路に設置されているのか、製造メーカーに聞きました。

もちろんただの風車ではない

 高速道路を走っていると、路肩やガードレールに小さな風車のようなもが並んでいるのを見かけることがあります。それらのほとんどが白色や黄色で、風を受けて絶えずクルクル回っています。

 クルクル回ることでドライバーの目を引こうとしているのか、それとも風力を使って発電でもしているのでしょうか。実はこれ、業界では「デリネーター(視線誘導標)」と呼ばれている製品です。その役割と羽根が回る理由について、交通安全用品メーカーの吾妻商会に聞きました。

――そもそも、デリネーターは何のために設置されるのでしょうか?

 夜間や悪天候などで暗い時にヘッドライトの光を反射し、ドライバーに道路の形状を伝えて注意を促すためのものです。直線区間やカーブ、分岐、橋の上など、さまざまな場所に設置されています。

風でクルクル回る羽根の役割は?

――クルクル回る羽根がついているのはなぜでしょうか?

 羽根がついている製品は、私たちの業界で「防じん型」と呼んでいるもので、羽根の裏側にブラシがついていて、風の力でデリネーターについた汚れを落とすようになっています。通常、デリネーターに羽根がついていなくても雨で汚れが落ちるのですが、交通量の多い場所や雨のかからないトンネルなどでは自動車の排気ガスなどによる汚れがたまりやすいため、「防じん型」の製品が設置されるケースが多いのです。

――デリネーターは一般道路でも見られますが、高速道路用のデリネーターとはどこが違うのでしょうか?

 一般道路向けのデリネーターは、前後どちらの方向からでも視認できるように、反射板や防じんの羽根が両面についていますが、高速道路用の製品は基本的に一方通行の道路に設置されますので、反射板や羽根が片面だけについています。他にも、たとえばNEXCOさんの高速道路向けの製品であれば、NEXCOさんの規格に合わせて寸法などを設計しますので、一般道向けの製品とは異なる仕様になっています。

※ ※ ※

 なお、設置されるデリネーターの色について吾妻商会に聞いてみたところ、「原則としては進行方向に対して左側が白、右側が黄色」だそうですが、例外もあるとのこと。たとえば急カーブなどで両側とも黄色のデリネーターを設置したり、特注で青色のデリネーターを設置したりと、施工主の要望によりケースバイケースの対応をしているそうです。

【写真】道路で見かける、さまざまなデリネーター

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