ダッジ「チャレンジャー」どんなクルマ? スタイルもパワーもいわゆる「アメ車」!

ダッジ「チャレンジャー」どんなクルマ? スタイルもパワーもいわゆる「アメ車」!

2017年の「北米国際オートショー(デトロイトモーターショー)」で展示された、特別仕様のダッジ「チャレンジャー」(2017年1月、鈴木ケンイチ撮影)。

ダッジ「チャレンジャー」は、いわゆる「アメ車」というジャンルに誰しもが抱くであろうイメージを体現するかのようなクルマでしょう。2018年3月現在、現行モデルは3代目ですが、実際のところどのようなクルマなのでしょうか。

その源流は50年前の「ポニーカー・ブーム」

 日本では、あまり馴染みのない名前ですが、アメリカでは古くから人気のクルマがダッジの「チャレンジャー」です。

「ダッジ」はクライスラー傘下のブランドで、特にスポーティなクルマが充実しているのが特徴です。

 そうしたダッジの中で人気のスポーティ・モデルが「チャレンジャー」です。初代が誕生したのが1970(昭和45)年。1960年代に盛り上がった「ポニーカー・ブーム」を追いかける形で誕生します。

「ポニーカー」とは、1964(昭和39)年にデビューしたフォードの「マスタング」によってでき出来たジャンルです。1950〜60年代のアメリカで一般的にフルサイズと呼ばれた大型車よりも小さく、それでいてスポーティな2ドア車。その「マスタング」は若者の支持を集め、 “「T型フォード」以来”という大ヒットを記録します。それをライバルが黙ってみているわけもなく、GMからは「カマロ」が生まれ、クライスラーからは「チャレンジャー」が世に送りだされました。

 ちなみにポニーカーの影響は日本にも及んでおり、そのひとつがトヨタの初代「セリカ」です。日本ではポニーカーではなく、「スペシャリティ」という呼ばれ方が使われました。

50年前、時代はいわゆるパワフルな「アメ車」

 日本には、これまで正式に輸入されたことのない「チャレンジャー」ですが、アメリカでは「マスタング」や「カマロ」と並ぶ人気モデルとなっています。延々とカーアクションが続く、1970年代の映画『バニシング・ポイント』で、主人公の乗るクルマとして採用されたのも「チャレンジャー」でした。

 ポニーカーは若者向けのクルマであったため、価格も低く抑えられていました。ただし、スポーティなイメージを作るため、一方で強力なエンジンも用意されていました。しかも、クライスラーは1950年代からパワフルなクルマを数多く市場投入してきたメーカーでした。レースにも積極的に参加していましたし、そのための特別なモデルも数多く作っていました。そうした経緯もあり、そのためクライスラーのハイパフォーマンスカーやレースカーは「モーパー(MOPAR)」との愛称で呼ばれていたのです。

 また、1960〜70年代のアメリカはハイパワーなクルマが「マッスルカー」として人気を集めた時代です。そのため初代「チャレンジャー」にも最高出力335馬力の「チャレンジャーR/T」がラインアップされていました。今から50年近く前なのに、すでに300馬力を超えるクルマが普通にアメリカでは売っていたのには驚くばかりです。

現行最強モデルは初代の倍以上!

 現在、アメリカで販売されている「チャレンジャー」は、2008(平成20)年より発売されている第3世代のモデルです。ボリューム感は増していますが、初代のイメージを今に伝えるデザインとなっています。

 そして恐ろしいことに、ハイエンドモデルは最高出力707馬力の6.2リッターのV8エンジンが搭載されています。これは純粋なスポーツカーであるふたり2人乗りの「バイパー」の、8.4リッターV10エンジンの645馬力よりも上。それでいて価格は6万5000ドルから〜(約780万円から〜)というのにも驚かされます。ポルシェなどの欧州のスポーツカーと比べると、圧倒的なまでに安価です。レース用燃料をも使用可能なさらに上の最強モデルになると、同じ6.2リッターV8エンジンで840馬力以上を絞り出すというとんでもない仕様になります。

 ちなみにダッジには、もう少しサイズの大きなスポーティカーの「チャージャー」があり、そちらにも707馬力仕様が用意されています。

 実用的な5人乗車のスポーティカーでありながらも、驚くべきパワフルなエンジンを搭載。それでいて価格も、欧州車と比較すれば意外と手ごろ。日本車や欧州車ではありえない、アメリカだからこそできるクルマ。それがダッジの「チャレンジャー」なのです。

※一部誤記を修正、追記しました。

【写真】ダッジといえば「バイパー」!

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