ヤマハ「YPJ」新型発表、スポーティな電動アシスト自転車、旗艦モデルは欧州仕込み

ヤマハ「YPJ」新型発表、スポーティな電動アシスト自転車、旗艦モデルは欧州仕込み

新型「YPJ」シリーズのハイエンドモデル、マウンテンバイク型の「YPJ-XC」(2018年3月6日、乗りものニュース編集部撮影)。

ヤマハ発動機が、スポーツ電動アシスト自転車ブランド「YPJ」シリーズの新モデルを発表。これまで電動アシスト自転車に関心のなかった層を取り込み、市場の拡大を狙います。

よりパワフルなアシスト性能も実現

 ヤマハ発動機は2018年3月6日(火)、同年6月11日より順次発売を予定するスポーツ電動アシスト自転車「YPJ(ワイピージェイ)」シリーズの新モデル4種を発表しました。

「YPJ」は、スポーツ自転車の走行性能と電動アシスト機能をハイブリットさせた自転車で、ヤマハ発動機は2015年12月にロードバイク型の「YPJ-R」を、2016年10月にクロスバイク型の「YPJ-C」を発売してきました。

 今回発売されるのはマウンテンバイク型「YPJ-XC」とクロスバイク型「YPJ-EC」、ディスクロードバイク型「YPJ-ER」、トレッキングバイク型「YPJ-TC」の4種類です。

「YPJ-XC」は欧州の電動マウンテンバイク市場で高い評価を得ているハイパワー&ハイレスポンスのアシスト機能を特長とするドライブユニット「PW-X」を搭載。「YPJ-EC」と「YPJ-ER」はロードバイクの走行感覚と長距離走行に対応する拡張性が売り。「YPJ-TC」は4車種のなかで唯一フェンダー(泥除け)を標準装備しています。

 全モデルには、最新ドライブユニット、大容量バッテリー(500Whクラス。充電時間は3.5時間)、最新メーターとスイッチ、スルーアクスル仕様(シャフトでホイールを支える方式)のディスクブレーキ、ヘッドライトが標準装備。フレームサイズも「L」「M」「S」と豊富で、「日本人の体格はだいたいカバーできる」(ヤマハ発動機)といいます。

 アシスト機能は、スイッチを使って「+ECO」「ECO」「STD」「HIGH」モードの4段階に切り替えが可能。「HIGH」モードに行くほどアシストが強力になります。「YPJ-XC」のみ「HIGH」のさらに上となる「EXPW」モードを備えており、急な山道もスムーズに上ることができます。これは、先述の欧州仕込みのドライブユニット「PW-X」搭載によるものです。

 価格は「YPJ-XC」が37万8000円(税込、以下同じ)、「YPJ-EC」が28万800円、「YPJ-ER」が34万5600円、「YPJ-TC」が32万4000円。発売日は「YPJ-XC」のみ7月18日で、そのほかは6月11日です。初年度の年間販売台数は、4種類合計で3000台を計画しています。

 顧客ターゲットは、40代から50代までの都市部在住の男性。ヤマハ発動機は、同社が1993(平成5)年から展開し、高齢者や子育て層などに支持されてきた電動アシスト自転車ブランド「PAS」の利用者以上、スポーツ自転車利用者未満の層を狙い、新たな需要を掘り起こしていく構えです。

全国で試乗イベントを実施予定

 横浜市の緑山スタジオ・シティで3月6日(火)に行われた発表会で、ヤマハ発動機 SPV事業部の砂川光義事業部長は、今年が初代「PAS」発売から25周年の節目の年となることを受け、「これまで電動アシスト自転車に乗っていた人だけでなく、まったく乗ってこなかった人にも新たなライフスタイルとして提案していきたいです」と、その意気込みを話しました。

 同事業部 マーケティング部の鹿嶋泰広グループリーダーは、「YPJ」シリーズの想定ターゲットについて「(スピードにこだわって)『人に勝ちたい』というより『誰かと一緒に走りたい』と考えている人」としました。また、28万800円から37万8000円までの価格帯について「高いかどうかを決めるのは、お客様です」といいます。

 同社では今後、販売に積極的な既存店舗でサービス講習会を行い、周知を図っていくとともに、実際に試乗体験できる場所を全国に設置していくといいます。また、自転車イベントだけでなく、アウトドア関連イベントなど、自転車ユーザーに親和性の高いイベントに積極的に出展するとのこと。国外販売は現状、アメリカのみを予定しています。

 鹿嶋さんは、初年度3000台という売り上げ予想について、「いきなり数万台を売ることは難しいですが、(スポーツ電動アシスト自転車の利用が盛んな)ヨーロッパでの需要は倍々ゲームになっているので、日本市場にも同じような可能性があると思っています」と期待を寄せました。また、砂川さんは「(国内市場は)5年から7年後に100万台に達するでしょう」と予想しました。

 発表会終了後には試乗会が実施され、記者も「YPJ-EC」と「YPJ-XC」に試乗。「YPJ-EC」ではコンクリート舗装された平らなコースとアスファルト舗装の坂道を、「YPJ-XC」では急なオフロードの坂道を体験。特に後者の勾配は急で、かつ曲がりくねっていたにも関わらず、「EXPW」モードを使うと難なく上ることができました。

 なお、「YPJ-XC」と「YPJ-ER」は3月14日(水)から4月9日(月)まで、ヤマハ銀座ビルにて行われるヤマハとヤマハ発動機の合同イベント「Breezin'」に出展されるとのことです。

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