宗谷岬沖にロシア大艦隊あらわる 冷戦後最大規模28隻を確認 防衛省

宗谷岬沖にロシア大艦隊あらわる 冷戦後最大規模28隻を確認 防衛省

ロシア新鋭艦、ステレグシチー級フリゲート(画像:防衛省)。

冷戦終結後最大規模というロシア海軍の大艦隊が、宗谷海峡を通過しました。対日戦勝記念日に関連する、北方領土に対する強固な態度の表明と見られます。

海自初確認の新鋭艦も

 防衛省は、2018年8月29日(水)午前2時頃から8月30日(木)午前8時頃にかけて、海上自衛隊第15護衛隊所属「はまぎり」(大湊)及び第2航空群所属「P-3C」哨戒機(八戸)が、以下のロシア海軍艦艇を確認したと発表しました。

 8月29日午前2時頃から午前3時半頃にかけて、礼文島の北西約110kmの海域を東進して太平洋に進出したのは以下の艦艇です。

■8月29日に確認されたロシア艦艇
・ステレグシチー級フリゲート 1隻
・グリシャV級小型フリゲート 2隻
・タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇 6隻
・ドゥブナ級補給艦 1隻
・バクラザン級救難えい船 1隻
・イングル級救難えい船 1隻
・オビ級病院船 1隻
 合計 13隻

 ステレグシチー級フリゲートはロシアの新鋭艦で、海上自衛隊として初めて確認したとのことです。

 また8月29日午前11時頃から8月30日午前8時頃にかけて、以下の艦艇が礼文島の西約80kmの海域を北東進しました。

■8月29日から30日にかけ確認されたロシア艦艇
・キロ級潜水艦 1隻
 合計 1隻

 さらには9月1日(土)21時半頃から9月2日(日)16時頃にかけて、海上自衛隊第7護衛隊所属「ゆうだち」(大湊)、第1ミサイル艇隊所属「わかたか」(余市)及び第2航空群所属「P-3C」哨戒機(八戸)が、宗谷岬の北東約210kmの海域を西進して太平洋から日本海に入る以下の艦艇を確認しました。このなかには8月29日太平洋に進出した艦艇が含まれており、太平洋上で合流したものと見られます。

■9月1日から2日にかけ確認されたロシア艦艇
・ステレグシチー級フリゲート 1隻
・グリシャV級小型フリゲート 4隻
・タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇 7隻
・バクラザン級救難えい船 1隻
・オビ級病院船 1隻
・ソニア級沿岸掃海艇 3隻
・バルザム級情報収集艦 1隻
・ロプチャーII級戦車揚陸艦 1隻
・ウダロイI級駆逐艦 3隻
・ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦 1隻
・スラバ級ミサイル巡洋艦 1隻
・アルタイ改級補給艦 1隻
・トプリボ級給油艦 1隻
・カシュタン級設標艦 1隻
・イゴリ・ベロウソフ級潜水艦救難艦 1隻
 合計 28隻

 危険行動、領海侵犯などの特異な行動は確認されていません。なお、宗谷海峡を通過した28隻という艦艇数は、防衛省として冷戦終結後一度に公表したなかで過去最大だといいます。

 9月2日はロシアにおける対日戦勝記念日で、「北方領土は第二次世界大戦の結果得られたロシア領である」という意志を明確にするものと見られ、また9月中にはロシア軍が極東地域で戦後最大級の演習を行うとされており、関連が注目されます。

関連記事(外部サイト)