高速SAの配布地図、必要? 「冊子に集約」「折図を継続」地域で異なるワケ

高速SAの配布地図、必要? 「冊子に集約」「折図を継続」地域で異なるワケ

日本道路公団の時代に高速道路のSA・PAで配布されていた路線ごとの地図。時代によってデザインも異なる(乗りものニュース編集部撮影)。

高速道路のSA・PAで無料配布されている地図などの印刷物。かつては路線ごとにICやSA・PAの情報が盛り込まれた折図が発行されていましたが、現在、東日本の高速道路ではこれがなくなっています。NEXCO3社で考え方が異なるようです。

NEXCO東日本は折図を廃止

 かつて高速道路のSA・PAでは、路線ごとにSA・PAの情報が盛り込まれた地図が発行され、無料配布されていました。それぞれ折図(折りたたまれた1枚地図)でしたが、日本道路公団が2005(平成17)年に民営化され東日本、中日本、西日本のNEXCO3社が発足して以降、地域によって違いが生じています。

 NEXCO東日本は、日本道路公団から高速道路事業を引き継いで間もない2006(平成18)年4月、角川クロスメディア(現・KADOKAWA)とタイアップし、月刊の無料情報誌『ハイウェイウォーカー』を創刊。それまで路線ごとに発行されていた地図やSA・PAの情報が、この冊子に集約され、折図は廃止されました。

『ハイウェイウォーカー』は現在、KADOKAWAから東日本版と北海道版の2冊が発行されています。東日本版の地図コーナーは観音開きのページとなっており、青森県から栃木県あたりまでを見開きで1図に収めているほか、関東や上信越エリアの地図もあるなど、北海道以外の管轄エリア全体を収録。折図にあった路線ごとのSA・PA情報も、10ページ程度でまとめられています。

 無料配布の折図を廃したことについてNEXCO東日本は、「地図と情報誌をひとつにすることによって、手に取っていただく可能性が増えるのではないかという推測がありました」と話します。

 なお、北海道版は本州と陸続きではないこともあり、地図や情報ページの内容も地域性を加味した独自の内容にしているとのこと。東日本版と北海道版を合わせた発行部数は、95万部を超えます。

中日本と西日本では折図の配布を継続

 一方、NEXCO中日本とNEXCO西日本管内では、かつてのように路線ごとではないものの、いまも折図が無料配布されています。

 NEXCO中日本は「サービスエリアガイド」として東名・新名神版、中央自動車道版、名神・北陸道版を、NEXCO西日本は「高速道路ガイドマップ」として関西地域版、中国・四国地域版、九州地域版を、それぞれの地域で配布。あわせて、NEXCO中日本は『高速家族』、NEXCO西日本は『遊・悠・WesT』など、『ハイウェイウォーカー』と同じような情報誌もそれぞれ配布しています。

 NEXCO中日本管内の「サービスエリアガイド」『高速家族』などを発行する中日本エクシスによると、「折図は古くからのもの、冊子は後発ということで、別々ものとして扱ってきました。ひとつに集約する予定も特にありません」とのこと。ただ「一緒になっているものが欲しい」という声も、少ないながらあるそうです。

 NEXCO西日本の場合、折図の「高速道路ガイドマップ」を配布しつつ、情報誌の『遊・悠・WesT』にも、管内全域の地図と路線ごとのSA・PA情報を掲載しています。同社によると、「地図だけ単体でお求めになる方と、情報冊子をお求めになる方がいらっしゃいます。お客様のニーズに合わせ、両方発行しています」とのこと。

 なお、ここで紹介している配布物の内容は全て、各社のウェブサイトで閲覧できます。

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