東海道新幹線、さらなる時間短縮は可能か? 東京〜新大阪間2時間22分、最高285km/h

東海道新幹線、さらなる時間短縮は可能か? 東京〜新大阪間2時間22分、最高285km/h

試運転中の次世代東海道新幹線車両「N700S」。2020年度に営業運転を開始予定だが、スピードアップ計画は特に発表されていない(2018年3月23日、恵 知仁撮影)。

「最初の新幹線」である東海道新幹線。それゆえの制約もあり、さらなる所要時間短縮やスピードアップは困難です。そうしたなか、JR東海が初導入したICカード専用の自動改札機が、効果を発揮するかもしれません。

ICカード専用の自動改札機、初導入の裏に

 品川駅の東海道新幹線改札口に2019年1月31日(木)、ICカード専用の自動改札機が設置されました。JR東海によると、同駅の新幹線改札口4か所、計5通路の自動改札機をIC専用に変更したそうです。

 東海道・山陽新幹線では、交通系ICカードやその機能を持つスマートフォンなどを使い、あらかじめ会員登録することで利用できるチケットレスサービスが提供されています。かんたんにいうと、無料で手軽に使えるのが「スマートEX」、1080円の年会費が必要ながら割引率が高いのが「エクスプレス予約」です。ICカード専用改札機は、これらのサービスを使っている人のみ通れます。

 ICカードを使ったチケットレスサービスは、スマートフォンやパソコンから簡単に予約でき、駅のきっぷ売り場に並ぶことなく、そのまま改札を通れるという利点があります。

 JR東海が今回、ICカード専用の自動改札機を導入したことは、記者(草町義和:鉄道ライター)の推測ですが、「東海道新幹線の所要時間」も背景にありそうです。

 1964(昭和39)年10月に同新幹線が開業した時点の最高速度は210km/hで、東京〜新大阪間の所要時間は4時間(1965年11月からは3時間10分)。そして1985(昭和60)年以降、技術向上に伴い最高速度の向上と所要時間の短縮が徐々に進み、いまでは最高速度が285km/h、所要時間も最短で2時間22分になりました。

 しかし東海道新幹線は、最初に誕生した新幹線。のちに建設された新幹線に比べカーブがきついなどの制約もあり、これ以上の高速化や所要時間の短縮は困難です。

 そこで利用者がきっぷを買う手間を、チケットレスサービスを普及させることで減らし、トータルでの所要時間を少しでも短縮することで利便性や競争力を高めたいとの考えがJR東海に存在、ICカード専用の自動改札機導入はその一環という面もあるとみられます。

【写真】品川駅の床には「IC専用」の大きな文字

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