自動車専用道路を自転車が走行、なぜ? 相次ぐ「誤進入」どう対策

自転車や歩行者らの自動車専用道路への誤進入が絶建たず 原因にナビアプリの誘導

記事まとめ

  • 高速道路や自動車専用道路では、自転車や原付、歩行者の進入は禁止されている
  • しかし誤って進入してしまう事例が後を絶たず、要因のひとつがはナビアプリの誘導
  • 故意に入ってくるケースもあり、首都高では年間10件ほど確認しているとのこと

自動車専用道路を自転車が走行、なぜ? 相次ぐ「誤進入」どう対策

自動車専用道路を自転車が走行、なぜ? 相次ぐ「誤進入」どう対策

首都高3号渋谷線、三軒茶屋入口(2019年2月、乗りものニュース編集部撮影)。

高速道路や自動車専用道路では、自転車や原付、歩行者の進入は禁止されていますが、これらが誤って進入してしまうという事例が後を絶ちません。どのような対策がとられているのでしょうか。

スマホのナビに導かれて誤進入?

 高速道路や自動車専用道路では、自転車や原付、歩行者の進入は禁止されていますが、これに誤って進入してしまう事例が後を絶ちません。

 2019年2月14日(木)には、首都高C1都心環状線の霞ヶ関トンネルなどを自転車が走っていました。TBS系列のニュース番組などによると、この自転車は高速走行が可能なスポーツタイプであり、約50km/hで走っていたそうです。

 国土交通省によると、高速道路への歩行者などの誤進入は、2012(平成24)年の年間およそ2500件から、その後4年間で約3700件まで増加。そのうち首都高では2016年度、2017年度にも約400件発生しており、その半数が歩行者、3割が原付、2割が自転車だといいます。またNEXCO東日本では、不正に本線上を走行していた自転車や原付が、ほかのクルマに衝突される死亡事故が、2013年だけで4件も発生しました。

 こうした誤進入の要因のひとつが、スマートフォンのナビアプリによって、本来は自転車や歩行者などが進入できない道路に誘導されるというものです。首都高では現在、誤進入事例の2割ほどをこのケースが占めるといいます。

 一般道の自動車専用道路である静岡県内の国道1号バイパスでも近年、ナビアプリによる自転車の誤進入が相次いでいることから、国土交通省浜松河川国道事務所は2017年に、誤進入を防止するための看板をバイパスの出入口などに100か所以上設置しました。浜松河川国道事務所は、「自転車や歩行者が通行できる場所かどうか、現地の標識を確認し、それに従ってほしい」と話します。

故意に進入するケースも どう対策?

 2017年7月には国土交通省と警察庁が、ナビアプリなどの提供事業者に対し、自転車や歩行者の通行が禁止されている区間を、自動車利用者以外に向けたルートとして案内しないようにするなど、安全上の配慮を要請しています。浜松河川国道事務所によると、こうした対策もあり、管内の国道1号バイパスにおける2017年7月から1年間の誤進入件数は、前年同期と比べて60%減少したそうです。

 首都高でも誤進入対策として、出入口に歩行者や自転車などの立ち入りを禁止する旨の看板を掲げることはもちろん、カラー舗装を施したり、ラバーポールを設置したりして、注意を喚起しているそうです。また、立ち入った人をセンサーで感知すると「ただちに引き返してください」といった音声による警告を発する装置を、2019年2月現在で40か所ほど設置済みとのこと。この音声を聞いて立ち去るケースも少なくないといいます。

 そうした注意喚起にもかかわらず、自転車や歩行者が故意に入ってくるケースもあります。首都高では、年間10件ほど確認しているとのこと。

 たとえば2018年6月には、名古屋第二環状自動車道(名二環)を走行中の自転車にトラックが追突、自転車を運転していた男性は重傷を負い、トラックを運転していた男性が過失傷害容疑で逮捕されました。この事例では、自転車の男性はICで料金所の職員が声をかけて制止したにも関わらず名二環に進入したことから、故意によるものと見られています。なお、前出の首都高を50km/hで走っていた自転車を運転していたのは、TBS系列の報道によると、日本語がわからない外国籍の男性だったそうです。

 各道路管理者とも、高速道路や自動車専用道路上で自転車や歩行者などの立ち入りを発見したら、110番か道路緊急ダイヤル「#9910」へ通報するよう呼び掛けています。

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