クルマの色、次は「白っぽいシルバー」がくる? 最新カラートレンド発表

クルマの色、次は「白っぽいシルバー」がくる? 最新カラートレンド発表

アジア・太平洋地域のキーカラー「Fluid Metal」を説明するBASFジャパンの松原千春さん(2019年6月26日、中島洋平撮影)。

自動車塗料メーカーが、今後3年から5年のあいだにおける世界の自動車カラートレンド予測を発表しました。2019-20年版は「暖かみのある色」を中心とした65色が挙げられています。

時代の傾向を65色に反映

 日本を含むアジアにおいて、次のクルマのトレンドカラーは「白っぽいシルバー」になるかもしれません。

 ドイツの化学メーカーBASFが2019年6月26日(水)、2019-20年版の自動車カラートレンド予測を発表しました。今後3年から5年のあいだに自動車のボディーカラーの傾向へ影響を及ぼす社会的変化や技術の進展などを分析し、同社が毎年発表しているもので、自動車メーカーのカラーデザイナーが新車のカラー展開を検討する際の「たたき台」として活用されているといいます。

 今回発表された2019-20年版コンセプトカラーの65色は、いまの時代の傾向を「人間中心の暖かみを感じられる色域や意匠」として反映しているそうです。

「デジタル技術によって、人々が新しい視点を持ち、物事の考え方も変わっていくなかで、人間的な価値や生き方を尊重する傾向があります。様々な選択肢があり、個人の自由意思で生きられる環境、そうしたなかで新たな発想や技術が生まれていく時代を反映しています」(BASFジャパン カラーデザインセンター アジア・パシフィックチーフデザイナー 松原千春さん)

 具体的には、黄色味のあるオフトーン色や複雑なゴールドのメタルカラー、明るい色調から暗い色調まで一連のメタリックおよびソリッドカラーなどに表されているとのことです。

アジアのキーカラーは「白っぽいシルバー」

 BASFは今回、65色のなかから地域ごとにひとつのキーカラーを設定しており、日本を含むアジア・太平洋地域のキーカラーは「Fluid Metal」という、シルバーと白の中間にあたる色だといいます。松原さんによると、世界的に人気のある白、人気のないシルバーを掛け合わせることで、「何も線引きせず柔軟に生きていく」姿勢を表しているとのこと。この地域向けのほかの色は、穏やかで深いシェード(影)を持つ暖色の、バランスのとれたカラーが中心だそうです。

 日本では一般的に白や黒などが、下取り価格への影響も比較的小さい無難な色として好まれる傾向がありますが、松原さんによると、現在は色をひとつのメッセージとして展開する自動車メーカーもあり、有彩色も広く受け入れられているといいます。

 そうしたなかでシルバーは、もともと塗料中に使われるアルミの量が最も多いため、シルバーの範ちゅうで活かせる素材があまりなく、変化に乏しかったといいます。そのため、世界的にシルバーの人気は低いそうですが、技術の進歩により、いままでできなかったような表現が可能になってきているとのこと。「Fluid Metal」も、そのひとつの提案だそうです。

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