列車内で忘れ物、どうすれば取り戻せる? 探すコツや引き取りの方法

列車内で忘れ物、どうすれば取り戻せる? 探すコツや引き取りの方法

列車名や車両の号車番号、座席位置などを覚えておくと忘れ物が見つかる可能性が高くなる。写真は秋田新幹線「こまち」の先頭車(恵 知仁撮影)。

列車を降りるとき、不注意で持ち物を忘れてしまうことがあります。駅や列車内の忘れ物は年々増えており、保管期間を短縮して早々に処分する鉄道会社も増加。忘れ物をしたときに見つかる可能性が高くなるコツなどを紹介します。

情報を整理したうえで申告

 列車を降りるとき、荷物棚に置いた土産品やテーブルに置いたスマートフォンなどを忘れることがあります。鉄道会社は通常、駅や列車内で忘れ物を見つけたら一定期間、保管し、その後は警察に引き渡すか処分します。忘れ物は、確実に取り戻す方法はないものの、いくつかのポイントを押さえておくと、戻る確率が高くなります。

 忘れ物に気づいたら、乗っていた列車の名前(「のぞみ105号」など)や乗車した区間(東京駅から名古屋駅まで)、号車(15号車)や座席番号(7番A席)などを可能な限り思い出し、メモ帳などに控えます。

 普通列車のように列車の名前がなく、乗った車両や座席もよく覚えていないときは、列車の発車時刻や到着時刻、乗車した車両の大まかな位置(「真ん中の車両」「窓側の席」など)でも構いません。

 また、忘れ物が見つかった場合に所有者であるかどうかを確認するため、忘れ物の特徴(携帯電話やスマートフォンの場合、電話会社の名前や機種名、型番、色、電話番号など)を鉄道会社から聞かれます。これも確認しておきましょう。

 こうして情報を整理したら、改札口にいる駅員に申告します。忘れ物を特定するための情報が多ければ多いほど鉄道会社も見つけやすくなり、列車の終着駅で回収される可能性が高くなります。

 時間がたってから忘れ物に気づいた場合、最寄りの駅に出向いて申告するか、あるいは鉄道会社の忘れ物専用窓口に電話をかけ、忘れ物が回収されているかどうかを問い合わせることができます。近年はウェブサイト内に忘れ物専用のメールフォームやチャットサービスを設けている鉄道会社が増えており、いつでもどこでも問い合わせできるようになってきました。

「乗り入れ先」にも確認を

 鉄道会社に問い合わせて忘れ物が見つからなかった場合でも、すぐに諦める必要はありません。列車の運転区間によっては、別の鉄道会社にも問い合わせる必要があります。

 JR東海の東海道新幹線の場合、列車によってはJR西日本が運営する山陽新幹線にも乗り入れており、JR西日本が忘れ物を回収していることも。東海道新幹線の東京〜名古屋間しか利用していなかったとしても、列車が山陽新幹線の広島行きや博多行きなら、JR東海だけでなくJR西日本にも問い合わせると、見つかる可能性は高くなります。

 忘れ物が見つかったら、自分で保管場所まで引き取りに行く必要があります。交通費は原則自己負担ですが、鉄道会社のなかには、保管場所がある駅まで利用できる無料乗車票を発行してくれることも。着払いなら郵送や宅配便で送ってくれる場合もありますから、どのような引き取り方法があるのか鉄道会社に確認しましょう。

 JR東日本が2019年2月に発表したところによると、2017年度の忘れ物取り扱い件数は約220万件を超えており、年々増加傾向にあります。忘れ物を保管するためのスペースも不足しており、一部の物品は保管期間を短縮して早めに処分する鉄道会社も増えてきました。忘れ物に気づいたら早めの行動が肝心です。

 ちなみに、JR東海が2020年7月の営業運転開始を目指して開発中の新型新幹線「N700S」には、荷物棚を明るくする機能が。停車駅が近づいたときに荷物棚を明るくして、忘れ物をしないよう乗客に注意を促すといいます。

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