長さ63mのアオカケス、ANA貨物機「ボーイング777F」本領発揮! 成田〜シカゴ線に就航

長さ63mのアオカケス、ANA貨物機「ボーイング777F」本領発揮! 成田〜シカゴ線に就航

滑走路へ向かうANAカーゴのボーイング777F(2019年10月29日、乗りものニュース編集部撮影)。

ANAカーゴが10年ぶりに、「念願」の成田〜シカゴ貨物路線を開設。立役者が、新導入の大型貨物機「ボーイング777F」です。クルマも搭載できるその収納力、実際に見てきました。また従来の767-300Fと、どう違うのでしょうか。

従来の機種767Fシリーズより10m巨大化、見分け方は?

 ANA(全日空)が2019年7月から導入している新型貨物機「ボーイング777F」が2019年10月29日(火)、成田〜シカゴ(アメリカ)路線に投入されました。

 ボーイング777F型機は、旅客型のボーイング777-200LR型機をベースにした大型貨物機。末尾の「F」は「Freighter(フレイター)」、つまり「貨物型」を意味しており、日本でANAのみが導入しています。

 ベースとなる777-200LR型機の「LR」は、「Long Range(長距離型)」の意味。777F型機もこれを受け継ぎノンストップで太平洋路線を横断できる航続距離をもっています。777F型機が荷物を最大搭載したときにフライトできる距離「実用航続距離」は、およそ東京〜ロサンゼルス間に相当する、9070kmです。

 ANAグループは、このほか貨物専用機として、ボーイング767-300F型機を11機所有しています。このたび成田〜シカゴ線に就航するボーイング777F型は、実用航続距離およそ6000kmの767-300F型より、約3000km長く飛べるほか、機体の全長も63.7mと、767-300F(全長54.9m)より大きくなりました。貨物室の高さも約1.2倍で、搭載できる貨物量は約2倍(102トン)。ボーイング777F型は、飛行機のエンジンなども積むことができるそうです。

 ちなみに、この2機種の見分け方は大きさ以外に、主翼下のタイヤの数(777Fは横から見ると3列、767-300Fは2列)、機体最後部(777Fは角ばっている、767-300Fは丸くなっている)、ジェットエンジンの大きさで判別可能です。

 またこれだけではなく、ANAグループの貨物機ならではの「見分け方」もあります。

777Fならではの見分け方! 大容量収納を実際に見てきた

 ANAグループで2機、新造導入されたボーイング777F型機は、「BLUE JAY(ブルージェイ)」の愛称が与えられており、機体後部左側に「青い鳥のマーク」が入っています。「ブルージェイ」の日本名は「アオカケス」。”北米”に生息する”青い”羽を持つ鳥だそうです。

 このたびの成田発シカゴ行き初便、NH8402便を担当したのは、ANAグループのボーイング777F型の2号機(機番:JA772F)です。この便に搭載された貨物は満載。内容は電子機器や衣類、自動車部品のほか、「クルマ(完成車)」が積み込まれ、その様子が報道陣へ披露されました。ちなみにボーイング777F型は、最大9台クルマを積めるとのことです。

「自社の大型専用機で、北米貨物線を飛ばすことができ『いよいよ念願が叶ったな』といった気分です。ANAの成田〜シカゴ貨物線は、2009(平成21)年以来、約10年ぶりの就航です。今回は777F型機という初導入の大型機を使うことができ、半導体製造機やクルマなど大きなものも積み込めるので、お客様の需要にいまよりお応えできると考えています」(ANAカーゴ取締役成田ウェアハウスオペレーションセンター長 中井 尚さん)

 ボーイング777F型機が投入される成田〜シカゴ線は、火、木、土の週3往復で運航。そのほか、7月から運航されている成田〜上海線でも引き続き、同型機が投入されます。

※一部修正しました(10月30日6時00分)。

関連記事(外部サイト)