「3分」でベルト着用サイン再点灯 長崎県内を結ぶORCの航空路線に乗る 席もユニーク

「3分」でベルト着用サイン再点灯 長崎県内を結ぶORCの航空路線に乗る 席もユニーク

ORCは日本で唯一DHC8-Q200型機を保有している(2019年9月26日、乗りものニュース編集部撮影)。

日本では離島が多い地域などに、ごく短い区間を結ぶ「コミューター航空会社」が就航しています。そのうちのひとつ、九州の長崎空港を拠点とするORCの「長崎県内路線」に搭乗したところ、機内も飛行もユニークでした。

小さい空港にも対応するターボプロップ機

 日本には大手航空会社などのほかに、本土と離島といった地域内のごく短い区間を結ぶ「コミューター航空会社」があります。北海道であればHAC(北海道エアシステム)、沖縄であればRAC(琉球エアコミューター)が代表的です。

 九州にもコミューター航空会社があります。AMX(天草エアライン)やORC(オリエンタル・エアブリッジ)などです。このたび長崎空港を拠点とするORCに、実際に搭乗してみました。

 ORCも多くのコミューター航空会社と同様、ターボプロップ機を投入しています。同社が採用しているのは、ボンバルディアのDHC8-Q200型機(2機)と、ANAからリースしたDHC8-Q400型機(2機)。共に「ダッシュエイト」と呼ばれるシリーズの機種です。

 ターボプロップ機は、スピードがジェット機と比べて遅いものの、燃費など経済性に優れるほか、短い滑走路でも飛び立つことができます。

 コミューター航空会社では、飛行時間が1時間以内と非常に短い路線が多数で、空港設備も大きな空港のように整っていないことがあります。そのため、ジェット機と比べて導入コストが低く、設備が充実していない小さな空港でも対応できるターボプロップ機を導入することが多いのです。

機内もユニーク 座席配置はバスのよう

 このたび搭乗したORCの機材は、DHC8-Q200型機。機内にはユニークなものが散見されます。入口のドアは、搭乗や降機に使う「はしご」がむき出しの状態で設置されており、頭上の荷物棚も非常にコンパクトです。

 シート配置は2-2列の横4列。最前列席は「お見合い席」で、通常の席とは反対を向いています。そして最後尾は、バスのように中央席がある「5列」の配置です。

 シートへ座ってみると、窓から滑走路に掘られている溝がくっきり見えるほど、低車高。そのためか、離陸時のスピード感は強く感じられました。またジェット機より低空を飛ぶので、地上も近いです。

 機内のドリンクサービスは原則ありません。路線によっては実施することもあるものの、CA(客室乗務員)がカートを引くことはなく、ドリンクのパックとコップをお盆に乗せ、希望者にのみ提供するスタイルです。

 ちなみにこのたび搭乗したのは、五島列島で最大の島である福江島の福江空港(長崎県五島市)から長崎空港までで、飛行時間は30分程度。シートベルト着用サインが消えていた時間は「3分」でした。

 気流の状況が悪い日だったこともありますが、18時17分にベルト着用サインが消え、20分には再点灯。全39席の半分以上が埋まっていましたが、トイレにいった利用者はいませんでした。

※一部修正しました(11月17日20時25分)

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