対照的なANAとJAL 羽田空港の国際線発着枠拡大による新ダイヤ 成田はどうなる?

対照的なANAとJAL 羽田空港の国際線発着枠拡大による新ダイヤ 成田はどうなる?

成田空港を出発するANAのエアバスA380型機「フライングホヌ」(2019年7月、乗りものニュース編集部撮影)。

2020年の羽田空港国際線発着枠の拡大で、新たに設定される路線が、ANAとJALで対照的なものになっています。ANAは羽田に、JALは成田に「新規」が多く見られるほか、JALは成田から羽田へホノルル線を一部移管します。

「新」が多いANAの羽田新路線

 ANA(全日空)とJAL(日本航空)が2019年11月19日(火)、羽田空港の昼間時間帯における国際線発着枠拡大に伴う、2020年3月29日(日)以降の路線計画を発表。対照的な内容になりました。

 ANAの新規羽田発着路線は、アメリカ線など成田からの移管路線のほか、「ANA新規就航地」が多くなっています。深セン(中国)、モスクワ(ロシア)、ミラノ(イタリア)、イスタンブール(トルコ)、ストックホルム(スウェーデン)の5都市へ新規に乗り入れ、なかでも深センとストックホルム、イスタンブールは、日本のエアラインとしては初の就航地です。

 背景に、今回の羽田発着枠拡大でANAはイタリア、トルコ、スカンジナビア線の発着枠を新たに獲得し路線を開設したこと、獲得した発着枠がANAは1日13.5枠、JALは11.5枠とANAが多いことなどがあります。

 対しJALの新規羽田発着路線は、成田から移管されるものが9路線、羽田既存路線の増便が3路線で、そこに新たな就航地はありません。

 ただ、目立つのが羽田〜ホノルル線の新設です。ANA、JALともに平均搭乗率が90%をおおむね超えるといわれている成田〜ホノルル線で、JALはその4往復のうち2往復を、より利便性を高めるため、羽田〜ホノルル線に移管。ANAが2019年5月に巨大なエアバスA380型機「フライングホヌ(空飛ぶウミガメ)」を成田発着で就航させた東京〜ハワイ線、その競争力強化が図られた形です。

JALの「新」 羽田ではなく成田

 JALの「新規」は、成田空港です。2020年3月29日の「2020年夏ダイヤ」初日、新たにベンガルール(インド)線、サンフランシスコ(アメリカ)線を開設します。

 それに加えて、グループ会社のLCC(格安航空会社)であるZIPAIRが2020年5月から順次、成田〜バンコク(タイ)や、ソウル(韓国)線を開設予定。また成田拠点のLCC、ジェットスター・ジャパンに対する出資比率をあげ、提携を強化します。

 JALの赤坂祐二社長によると、「成田を新ビジネスや新路線のチャレンジを行う場所」と考えているそうです。

 一方でANAは、成田発着路線の今後について2019年11月現在、羽田から移管される成田〜ハノイ(ベトナム)線を除き、「2020年夏ダイヤ」以降の増便や新路線については調整中としています。ANA広報部によると「成田発着の国際線便数は、羽田に移管した分、一時的に減りますが、これからも成田を拠点に引き続き国際線ネットワークを広げる方針です」とのことです。

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