東海道新幹線 空いている列車や座席の選び方 号数で混雑を推測 不定期列車は狙い目?

東海道新幹線 空いている列車や座席の選び方 号数で混雑を推測 不定期列車は狙い目?

東海道新幹線を走るN700系電車(画像:写真AC)。

東海道新幹線はいつ、どの列車が空いているでしょうか。号数から混雑具合を推測できるほか、不定期列車や乗車変更後の空席を狙う手があります。また、窓側座席が真っ先に埋まる一方、通路側を好んで選ぶ人もいます。

700系引退で増える「のぞみ」 混雑緩和へ

 東海道新幹線では、1日何本くらいの列車が運転されているかご存じでしょうか。もちろん日によってばらつきがありますが、週の半ばなど利用者が少ないときで320本前後。反対に、連休など多いときは400本を超えます。最近では、年末年始の帰省ラッシュとなった2019年12月28日や2020年1月5日に、それぞれ428本もの新幹線が運転されました。これは、現在の東海道新幹線で運転できるほぼ限界の本数です。

 一方、2020年3月のダイヤ改正では700系電車が引退し、すべてN700Aに統一されます。これによって、東海道新幹線は全列車が最高速度285km/hで走行できるようになり、東京〜新大阪間の所要時間は平均で4分短縮されます。また、加速性能も良くなることから、「のぞみ」の1時間あたりの片道最大運転本数が、現在よりも2本増えて12本になります。

 つまり、多客期にはより多くの「のぞみ」が運行でき、混雑が緩和できるようになるのですが、現在でも列車によって混み具合に差があります。いま発車した「のぞみ」の自由席車両は通路まで満員だったのに、1本後の「のぞみ」はガラガラだった、ということもしばしばです。どうせ乗るならなるべく混雑していない列車に乗りたい、と思う人も多いことでしょう。

 列車が混んでいるか空いているか、差が生まれる理由のひとつは時間帯です。通学や通勤ラッシュにあたる朝や夕方の時間帯を避けることで、比較的空いている列車に乗れるかもしれません。

乗車変更後の空席や不定期列車を狙う

 ここでのポイントは「帰りの列車は乗車変更されることが多い」ということ。会議が早く終わった、急に飲み会の予定が入ったなどの理由で、もともと乗る予定だった列車よりも早く、または遅くするというケースです。あらかじめ遅めの列車の指定席を予約しておき、予定が終わった時間に合わせて乗る列車を早める、という人も多いでしょう。インターネット予約サービス「エクスプレス予約」を利用した場合、列車が発車する直前まで何度でも乗車変更できることも、こうした乗り方の背景にあります。

 そして、乗車変更が多いということは、乗りたい列車の指定席が空いていなくても、当日になって空く可能性があるということです。こまめに空席状況を確認すれば、希望する列車に乗れるかもしれません。

 前記の通り、東海道新幹線を走る列車の本数は、日によって変わります。時刻表を見ると、「運転日」の欄に日付が書いてある列車はその日のみ運行される不定期列車、何も書いていない列車は毎日運行される定期列車です。定期列車よりも不定期列車の方が、空いていることが多いので、乗る列車を決める際には参考にするとよいでしょう。

 なお、列車の運行日は数か月前に決定されますが、なかには指定席の混雑状況を見て数週間前に運行が決定される臨時列車もあります。こうした臨時列車は、JRのウェブサイトに加え、最近はSNSなどでも告知されていますが、紙の時刻表や乗換案内ソフトでは表記されないことが多く、“狙い目”と言えます。

 また、混雑の度合いはその列車の運行区間によっても変わってきます。多くの場合、東京〜新大阪間で運転される「のぞみ」よりも、広島駅や博多駅などの山陽新幹線方面に直通する「のぞみ」の方が、混雑する傾向にあります。

号数から混雑具合を推測

 ところで、新幹線ではすべての列車に号数が割り振られていますが、この番号は行先や運行日によってグループ分けがされています。たとえば「のぞみ」の場合、1〜64号は東京〜博多間で運行される列車、100番台前半は東京駅と広島駅や岡山駅など山陽新幹線の途中駅を結ぶ列車、200番台は東京〜新大阪間で運行される列車、といった具合です。

 また、100番台後半や300〜400番台は不定期列車や臨時列車が使う番号です。一部で例外はあるものの、番号を見れば行先や運行日がわかるため、混雑具合を推測する参考になります。ちなみに筆者(伊原 薫:鉄道ライター)はよく東京〜新大阪間で新幹線を使っており、その際は300〜400番台を狙うことが多いです。

「どの列車に乗るか」とともに「どの席に座るか」も、大きな悩みどころです。東海道新幹線の普通車は、3人掛けと2人掛けの座席が並んでいます。先に埋まるのはやはり、3人掛け窓側のA席と、2人掛け窓側のE席です。この2席の大きな違いは、海側(東京発の列車で進行方向左側)か、山側(東京発の列車で進行方向右側)か、という点。多くの区間や時間帯で日射しが入るA席よりも、E席を選ぶ人が多いようです。

3列席中央のB席は座席幅が広い

 車窓のどちら側に何が見えるかというのも、席を選ぶポイントです。たとえば、富士山を長く眺められるのはE席ですが、実は海側のA席からも富士山を見られる区間が1か所だけあり、その一瞬のためにA席を選ぶという人もいます。鉄道ファン目線で語ると、A席からは三島駅(静岡県三島市)付近にある発射台のような留置線や、米原駅(滋賀県米原市)付近に保存されている新幹線実験車両が、E席からは田町駅(東京都港区)付近や新大阪駅手前の車両基地が見どころです。どの区間で、どちら側の車窓に何が見えるかをまとめた本も出版されているので、新幹線に乗るときに持っていくと楽しいかもしれません。

 一方で最後まで残るのは、やはり3人掛け中央のB席です。両側に人がいるため、どうしても敬遠されがちですが、B席は座席幅が他の席よりも広いため、若干ゆったり座れます。また、通路側のC席とD席は、他の人に気兼ねすることなくトイレへ行けるため、飲んだ後や車内販売を利用したいときなどにおすすめです。

 乗る列車や座席によって、混雑や快適さに違いがある東海道新幹線。うまく工夫するのも、移動を楽しむコツかもしれません。

関連記事(外部サイト)