東伊豆どう活性化? 東急・伊豆急・静岡県が連携 企業研修など誘致で社会問題解決へ

東伊豆どう活性化? 東急・伊豆急・静岡県が連携 企業研修など誘致で社会問題解決へ

地域課題解決型研修事業の協定締結式の様子。左から東急の土方健司事業部長、静岡県の滝浪 勇所長、伊豆急の小林秀樹社長(2020年2月4日、大藤碩哉撮影)。

東急と伊豆急、静岡県が連携し、静岡県東伊豆エリアの地域活性化や産業振興を、企業研修の誘致や事業開発を通じて解決するプロジェクトを開始します。東急は企画策定などを、伊豆急は移動や宿泊機能の提供などを担います。

都市部ではなく東伊豆だからできること

 東伊豆エリアを、東急と伊豆急、静岡県が協働し盛り上げるプロジェクトが始動します。

 東急と伊豆急、静岡県は2020年2月4日(火)、静岡県東伊豆エリアの地域活性化や産業振興を、企業の人材育成研修や事業開発を通じて解決する「地域課題解決型研修事業」を、4月から行うと発表、3者間で協定を締結しました。

 東伊豆エリアは、静岡県内でも特に人口減少率が高く、それにともなう社会問題を抱え、次世代の産業創出が不可欠といいます。そこで、首都圏の企業向けに、人材育成や新規事業開発などの研修を実施できるプラットフォーム事業を展開することで人的交流を創出。これにより少子高齢化による教育の衰退や空き家問題など、地域課題の解決策を模索するものです。

 またこれにより、課題解決に加え産業振興の促進も期待できるとしています。

 たとえばあるベンチャー系の企業はドローンを用いた事業を推進していますが、都市部でドローンを飛行させるのは規制などの点を含め難しいため、広いスペースを確保できかつ安全に飛行できる東伊豆エリアにも拠点を置くことを企図しているそうです。

 また、平日は空室が目立つホテルや旅館を企業研修に活用することで、ホテルは空室が埋められ、企業は混雑のない環境を享受でき、ウィンウィンだとしています。

 東急はこの「地域課題解決型研修事業」において、企画や計画の策定、関連機関や人との調整などを担います。伊豆急は地元で鉄道を運行していることもあり、移動や宿泊機能の提供、地元企業との協力連携を推進します。

関心人口を増やし、ひいては静岡県全体にも

 今回の連携協定について、東急の交通インフラ事業部 土方健司事業部長は、2017年から伊豆急と共同で観光列車「THE ROYAL EXPRESS(ザ・ロイヤル・エクスプレス)」を走らせていることに触れたうえで、「伊豆エリアではホテルやリゾート開発などでも伊豆急と深い関わりがあります。これまで培った経験が、研修事業のコンテンツひとつひとつになるかもしれません。渋谷で進めている、人材交流やアイデアを融合したイノベーションもヒントになるでしょう」と述べました。

「息の長い取り組みになると思いますが、ひとりでも多くの人に伊豆の課題に興味を持っていただき、まずは“関心人口”を増やせればと思います」(東急 土方事業部長)

 また、伊豆急の小林秀樹社長は「東急と緊密に連携し、企業や研修を誘致するにあたり地元の調整を行い、受けの体制をしっかり作ります。企業が現地の状況を目の当たりにし、いままでは地元だけでしか考えられなかった解決策がより良いものになることを期待します」と話しました。

 静岡県東京事務所の滝浪 勇所長は「東急と伊豆急の力をお借りしつつ、まずは東伊豆エリアで事業を推し進め、そこから成功事例や失敗事例を学び、ひいては静岡県全体にも施策を拡大できればうれしいです。『東京オリンピック・パラリンピック』を契機に、外国人向けの研修を行っても良いかもしれません」と述べました。

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