名古屋高速が対距離制料金へ 東名や名神は引き上げ 中京圏の新高速道路料金案

名古屋高速が対距離制料金へ 東名や名神は引き上げ 中京圏の新高速道路料金案

中京圏における高速道路料金水準の整理・統一が実施される(画像:NEXCO中日本)。

地元の人だけでなく、通過利用する人にとっても影響は大きそうです。

 NEXCO中日本と名古屋高速道路公社は2020年2月13日(木)、「中京圏の新たな高速道路料金の具体案」を発表しました。2020年度に予定している名古屋第二環状道(名二環)名古屋西JCT〜飛島JCT間の開通に合わせて導入するもので、両者はこの案について、国民からの意見を募集します。

 中京圏の高速道路料金については、ネットワークの進展を受け、国土交通省により東海環状道の内側における料金体系の統一を骨子とした案が話し合われてきました。今回のNEXCO中日本と名古屋高速の発表は、国が取りまとめて発表した案を踏まえたものです。おもな変更点は次のとおりです。

●名古屋高速
・対距離料金制の導入:名古屋線・尾北線の「料金圏」ごとに設定されている均一料金制を廃止し、高速自動車国道の大都市近郊区間の水準を基本とした対距離制料金を導入。ETC普通車で290円から1320円まで距離に応じ加算。現金車は最大距離料金を適用。
・車種区分の変更:現行の2車種区分(普通車、大型車)から、NEXCOと同じ5車種区分(軽自動車等、普通車、中型車、大型車、特大車)へ変更。
・「都心環状割引」の導入:放射路線から都心環状線への流出入に対し、都心環状線が一方通行であることによる負担増を避け、都心環状線利用者の分散を図る。

●名二環
・対距離料金制の導入:均一料金制を廃止し、高速自動車国道の大都市近郊区間の水準を基本とした対距離料金制に移行。利用1回あたりの固定額(ターミナルチャージ)は、ほかの高速道路とは別に設定。ただし、利用距離に応じた上限料金(普通車で1100円)および下限料金(普通車260円)を激変緩和措置として設定。

●東名高速や名神高速など(東海環状道の内側区間。伊勢湾道の一部除く)
・料金水準の統一:名古屋高速や名二環とともに、高速自動車国道の大都市近郊区間の水準を基本とした料金水準へ統一。実質的な引き上げ。

●東海環状道
・料金水準の統一:上記の各路線とともに高速自動車国道の大都市近郊区間の料金水準へ統一。利用1回あたりのターミナルチャージは接続する他路線とあわせて1回として設定し、東海環状道の連続利用割引は終了。
・ETC2.0割引の設定:東海環状道の利用分について、ETC2.0搭載車を対象とした料金の引き下げを導入。

 なお、伊勢湾道については、多額の費用を要した建設の経緯などから、一部区間で料金が割高に設定されていますが、他路線との統一はなされず、現行の料金体系が適用されます。

料金どう変わる? 「同一起終点・同一料金」に

 今回の料金案で重視されているのが、「起終点を基本とした継ぎ目のない料金」の実現と、名古屋都心部の交通需要を調整することによる環境改善です。名二環や東海環状道への迂回が料金面で不利にならないよう、経路によらず、起終点間の最短距離を基本に料金を決定し、都心部経由の料金より名二環経由や東海環状道経由の料金が高くなる場合に、名二環や東海環状道の料金を引き下げるとしています。

 たとえば、東名阪道の四日市東ICから中央道の土岐ICまで向かう場合、名古屋都心経由では3160円(ETC普通車料金。以下同)、東海環状道経由(三重・岐阜県内の未開通区間が開通済みの想定)では4090円となるところ、東海環状道経由も3160円まで引き下げられます。

 均一料金制から対距離料金制へ移行する名古屋高速については、名古屋線と尾北線をまたぐ際の料金の加算が廃止されるため、区間によっては料金が現行の半分程度になるケースもあれば、割高になるケースもあります。

 一方、東海環状道の内側で東名高速や名神高速のみを利用するようなケースでは、たとえば豊田IC〜春日井IC間が890円から1040円になるなど、おおむね現状より引き上げられます。

 NEXCO中日本と名古屋高速道路公社は今回の案について、「皆様からのご意見を伺った後、国土交通大臣への申請等の手続きを実施します」としています。

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