旭山動物園ではスズメも飼育! 意外と知らない身近な鳥の秘密とは

旭山動物園ではスズメも飼育! 意外と知らない身近な鳥の秘密とは

旭山動物園/「北海道産動物舎」にいるスズメ

旭山動物園というと、「ぺんぎん館」の水中トンネルや「あざらし館」のマリンウェイ(円柱水槽)が有名ですが、とても身近な動物を展示しているのも面白いところ。たとえば、カラス。「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の2種類を飼育し、何かと嫌われがちなカラスの違いや特徴などに触れられるようになっています。そして、カラスと同様「普段よく見る動物」、上位に入るだろうスズメも展示されています。

スズメがいるのは、「北海道産動物舎」にある「北海道の野鳥」コーナー。基本的に、ここで飼育されている鳥は、ケガをするなどして保護された個体。ちなみに旭山動物園では、1998年、日本で初めてスズメの人工繁殖に成功しているんですよ。この「北海道の野鳥」コーナーでは冬期開園中、2種類のスズメのほか、アカゲラ、コウライキジ、キジバト、ドバトを見ることができます。

「2種類のスズメ?」と首をかしげた方。そうなんです、実はスズメにも種類があり、「スズメ」と「ニュウナイスズメ」の2種類を展示しているんです!

まずは「スズメ」。現在、8羽ほど飼育しています。人家付近に生息する、とても身近な鳥で、ほっぺた(耳羽)に黒い模様があるのが特徴。小笠原諸島と一部の小さな離島を除き、一年中見ることができます。

こちらの「スズメ」、旭山動物園ではほぼ毎年のように繁殖しています。ちなみに、スズメの繁殖期は春〜夏。1回の繁殖で巣作りに10日、産卵に4〜6日、卵をあたためてふ化させるのに12日、ふ化して巣立ちまでに14日、巣立ちの後の給餌と教育に10日を経て一人前のスズメになるそう。

一方、「スズメ」によく似ているけれど、ほっぺたに黒い模様がないのが「ニュウナイスズメ」。現在、1羽を飼育中。森林性の鳥で農耕地に生息、北海道では春から夏によく見られる夏鳥と言われています。「スズメ」より羽の色が明るく、やや小さめの体をしているそう。

「北海道の野鳥」コーナーには、アカゲラも展示。キツツキの仲間で、木をつついて木の中の虫を食べたり、巣を作ったりします。また、激しく木をつつく行動は「ドラミング」と呼ばれ、繁殖期に相手を呼び寄せる音にもなっているのだとか。このドラミング、1秒に平均20回は連打しているそう! 頭がくらくらしないのか、不思議です! ちなみに、ひょいひょいと木の幹を登ったり下りたりできるのは、頑丈な尾羽で木を抑えながら足の爪でしっかり木をつかんでいるからなんです。

また、動物園周辺には野生のアカゲラも生息しているので、「北海道の野鳥」コーナー以外でも園内で遭遇できるかもしれませんよ。

狩猟用のために朝鮮半島から導入され、北海道に定着したのがコウライキジ。外来種です。旭山動物園ではメス1羽を飼育中。ちなみにコウライキジの英名は「Ring-neckd Pheasant」といって、「neck=首」に「Ring=輪」があるという意味。ただ、この輪があるのはオスだけ。飼育しているのはメスだけですが、動物資料展示館にオスのはく製があるので、ぜひ観察してみて。

身近な鳥とはいえ、普段じっと観察することもない鳥たち。ほっぺたの黒い模様探しをして、「スズメ」知識を増やしてみるのはどう?

※写真提供:旭川市旭山動物園

【北海道ウォーカー/出村聖子】(北海道ウォーカー)

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