台風はいつまで気をつければいい?2018年の台風を気象予報士とともに振り返る

台風はいつまで気をつければいい?2018年の台風を気象予報士とともに振り返る

10月でも高気圧の配置や偏西風によっては9月のような進路をとることも珍しくない

台風21号や台風24号が相次いで日本列島に上陸した今年。10月には台風25号が接近したばかりだ。秋が深まる中の台風接近・上陸で、いつまで台風に気をつければいいのか心配になる声もあがっている。日本気象協会の関田佳弘気象予報士に、今年の台風の振り返りと注意すべき時期やポイントを聞いた。

■ 今年の台風上陸は平年の約2倍

関田氏によると、2018年の夏(6月〜8月)に発生した台風は18個で、1951年の統計開始以降では1994年と並んで1位タイの多さだった。9月の発生数は4個で平年の4.8個を下回り、9月以降は少ない傾向にある。一方、上陸数は10月10日現在5個で、平年の年間上陸数2.7個の約2倍だという。

気象庁が統計を取り始めた1951年以降で、台風が最も多く発生したのは1967年の39個、最も少なかったのは2010年の14個。平成になってからは、最も多かったのは1994年(平成6年)の36個、最も少なかったのは2010年(平成22年)の14個だ。年間を通じてみると、2018年は記録的に多く台風が発生したわけではないが、上陸数の多さが台風への印象を強める一因になったと言えそうだ。

■ 9月〜10月の台風が日本に接近・上陸した理由は

では、なぜ今年は例年よりも上陸が多くなったのか。台風の進路には、太平洋高気圧の位置や偏西風などの上空の大気の流れが影響を与えるという。一般的に、台風ははじめ太平洋高気圧の南縁を西進し、日本の南海上で太平洋高気圧の西縁になると次第に北上し、やがて偏西風の影響を受けて東よりへ進路を変える。

7月や8月は太平洋高気圧の勢力が強く、また台風を流す上空の風がまだ弱いために不安定な経路をとることが多いが、9月以降になると南海上から放物線を描くように日本付近を通るようになる。2018年の台風24号と台風25号はその典型的なパターンと言える。つまり、今年が例外的だったわけではなく、太平洋高気圧と偏西風が日本に台風が接近しやすい配置になった際に台風が発生したことが接近の理由と言える。関田氏も、このような配置は10月でも珍しくないのだと話す。

■ 10月の台風接近数は近年増加傾向にあり注意が必要

そして、10月の台風接近数は近年増加傾向にあり、10月中は台風の接近に警戒する必要があると関田氏は言う。一方、11月に上陸した台風は、1990年11月30日に和歌山県へ上陸した台風28号のみであるため、11月に台風が上陸する可能性は低いという。

関田氏は台風の備えについて「台風24号で、JR東日本が初めて計画運休を実施しました。このため、今後は早め早めの行動が一層必要となります。また、台風21号と24号が“非常に強い勢力”で上陸し、高潮による浸水や暴風による大規模停電が発生しましたが、来年になると忘れがちです。今年の災害を忘れずに、今後の防災に活かしてください」と話す。日本気象協会の「tenki.jp」では台風への日常の備えもまとめられている。今年の台風に警戒するとともに、来年からも常日頃から台風の接近に備えたい。(東京ウォーカー(全国版)・国分洋平)

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