嵐山を借景にした庭園が見事!5分で知る天龍寺の見どころ

嵐山を借景にした庭園が見事!5分で知る天龍寺の見どころ

法堂に描かれた縦10m、横12m の雲龍図は、別名「八方睨みの龍」

御醍醐天皇の冥福を祈るために、夢窓疎石(むそうそせき)が時の将軍・足利尊氏に寺院建立を進言して、1339(暦応2)年に天龍寺は開かれた。日本で初めて史跡特別名勝に指定された曹源池庭園で知られる京都屈指の名刹。水を使わずに滝を表現した2枚の巨岩や、悟りの境地を示す石組みの橋など、約700年前の夢窓国師作庭当時のおもかげをとどめる庭園。ゆっくり庭園を歩くもよし、方丈からその全景を眺めるのも美しい。四季によりその表情を変え、紅葉の時季には真っ赤に色付いたカエデがまるで鏡のように池に映り込む美景を楽しむことができる。法堂天井には日本画家・加山又造が描いた雲龍図や達磨図など、インパクト大の見どころも見逃せない。

■ 文化財

<釈迦如来坐像(重要文化財)>天龍寺が受けた8度の火災のいずれからも助けられた仏像で、大方丈の本尊。

<勅使門(京都府指定文化財)>8度の火災を受けている天龍寺にとって、桃山時代の様式を伝えるこの門は寛永年間のものとされ、天龍寺で残っている建物のなかでは最古のもの。

■ ご利益

縁結び、厄よけなど。

■ その他の見どころ

<平和観音・愛の泉>地下80mから湧く水を飲むと、愛と幸が得られるそう。

<硯石>1899(明治32)年に龍を描いた鈴木松年画伯と当時の管長とをしのぶ、多宝殿北側に置かれた高さ2mのすずり石の石碑。書道で墨を使用する時に使うすずりの形をしていて、字が上達するご利益が授かれる。

<達磨図>庫裏の玄関に入った正面にある大衝立の達磨図。前管長の平田精耕老師が描いた禅宗の開祖・達磨大師は、だるまの目を見ると、め(芽)が出て出世する、と言われている。

<雲龍図>別名八方睨みの龍。水の神様でもある龍神に、火事よけを祈願しよう。

■ 早朝参拝

11・12月に7時30分に開門する早朝参拝を実施(2016年は11月3日、11月5日〜12月4日)。京都市内の最西部に位置する寺のため、朝一番の陽がとても美しい。また、昼は混雑するが、朝はすいているためゆっくり参拝ができる。

■ 混雑状況

<昼>桜と紅葉シーズンは終日混雑することもしばしば。ぜひ参拝開始直後に入って、静かな境内を楽しみたい。

<夜>参拝不可。

■ 紅葉

イロハモミジなど約300本。見ごろ11月下旬〜12月上旬。曹源池庭園から大方丈「龍の間」の龍の襖絵を見ると、龍と庭園が映り独特の迫力が!

■ 桜

シダレザクラなど100〜200本。見ごろ3月下旬〜4月中旬。曹源池庭園をはじめ、望京の丘や多宝殿など、桜を楽しめるポイントが多いのが魅力。

■ アジサイ

約100本が6月中旬〜下旬に見ごろを迎える。多宝殿から北門への苑路・百花苑では、新緑と青いアジサイとのコントラストが美しい。

■ 年中行事

<2月>天龍寺節分会/節分の日、総門前で福笹を受け、境内の塔頭七か寺のお札を受けて巡る、七福神めぐりが行われる。

<4月>潅仏会(花まつり)/釈迦の誕生日に催され、“花御堂”を作り誕生仏を安置する。

<12月>除夜の鐘/天龍寺では12月31日に除夜の鐘をつくことができる。先着108組。23時30分〜番号札を配付。駐車場利用不可。

<毎月第2日曜>天龍寺坐禅会/坐禅を行ったあと、天龍寺管長より約1時間の法話を聴くことができる。初心者でも参加OK。7・8月は7月最終の土日の暁天講座に振替。2月は休み。時間:9時〜10時。料金:無料。

【関西ウォーカー編集部】

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